【Information from Hawaii】ハワイ感染者数減少で規制緩和や観光再開がスタート!
- 2021/11/10

ALOHA! Plan ZのYuriko Galuraです!

ハワイは雨季に突入し、レインボーがハワイのあちこちで見ることのできるシーズンとなりました。茶色く乾燥したダイヤモンドヘッドがグリーンに変わる日も近い今日この頃です。

ハワイの新型コロナウィルス新規感染者は、日本に比べると減少の速度は緩くアップダウンはあるものの、11月2日には1日の感染者数が38人となり、感染者爆発が起こった今夏以前の状況に戻りつつあると言えそうです。

平均陽性率も1.7%になりました。ワクチン接種率は71.6%(11月4日現在)で、少なくとも一回目のワクチンを受けた人は8割を超えました。

新型コロナウィルス新規感染者数の減少に伴い、11月から様々な規制緩和や、観光を歓迎する動きが出ています。ルールの変更が著しいパンデミックの下で、最新の状況をまとめました。

 

「ハワイへの観光を歓迎します!」とハワイ州知事が宣言

8月下旬に起きた新型コロナウィルス新規感染者数の急激な増加に伴い、ハワイ州知事が定例会見の中で「今は観光客がハワイに来る良いタイミングではなく、ハワイ居住者も必要な渡航以外は控えてほしい」と発言してから2ヶ月が経過しました。

この発言は、全米のニュースでも取り上げられるほど話題となり、ハワイへの渡航を予定していたアメリカ本土からの観光客によるキャンセルが相次ぎました。

8月下旬といえばアメリカでは新学期が始まっている時期でもあり、オフシーズンとなるため、州知事の発言だけが観光客減少の原因とは言えませんが、この発言後、30パーセントほど観光客数が落ち込み、ホテルやレストランビジネスなどは再び厳しい状況にさらされることとなりまし た。

そして感染者数や入院患者数の減少に伴って、ついにハワイ州知事は11月1日からハワイの観光客の受け入れを歓迎するという発表を行うに至りました。

アメリカのホリデーシーズンが始まる11月下旬から、ハワイは再び観光客で活気が戻るという予想がされています。

 

11月8日より海外からのハワイ渡航ルールが変更に

11月2日、ハワイ州知事は11月8日より、バイデン大統領が発表した「新型コロナウィルス感染症拡大中における、安全な海外渡航の再開を進めるための大統領令」に則った形で、全ての18歳以上の外国人渡航者に新型コロナウイルスワクチン接種証明の提示を義務付けることを発表しました。

ハワイ州では、これまで独自のハワイ・セーフ・トラベルズ・プログラム(Hawaii Safe Travels Program)によって、健康状態や渡航情報の申請の義務付けや特定の国間で隔離義務免除制度が行われてきました。

しかし、アメリカの疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)の新しいガイドラインに合わせて、11月8日以降、直行便でハワイに到着する外国籍渡航者は今後ハワイ・セーフ・トラベルズ・プログラムの登録、ならびに旅行情報等の更新は不要となりました。

直行便でハワイに到着する外国籍渡航者は、ワクチン接種証明書と出発3日以内に事前検査を受け、陰性証明書の提示が義務付けられます。

ちなみに、米国市民並びに米国永住権の人は、ワクチンを完了していない人も入国が認められますが、ハワイへのフライト出発1日以内に事前検査(PCR NAAT検査または抗原検査)を受診し、医療機関発行の陰性証明書の提示が義務付けられています。

ワクチンの種類は、アメリカ国内で認可されているもの、もしくは世界保健機関(WHO)が認めているワクチンであれば大丈夫です。

アメリカの本土や、準州を経由してハワイに到着する渡航者は引き続きハワイ・セーフ・トラベルズ・プログラムの登録が必要となるため、注意が必要です。
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コンサートや結婚式などの規制緩和がスタート

観光歓迎!宣言と同時期である11月3日よりオアフ島ではスポーツ感染やコンサートなどの野外、屋内イベントの規制緩和が始まりました。

指定席制のイベントは入場無制限となり、ローカルが大好きなハワイ大学のフットボールの試合やバレーボールの試合も観戦できるようになりました。これはローカルにとっては嬉しいニュースとなりました。

また、冠婚葬祭など人が交流するイベントは、ワクチン接種とマスク着用を義務として、収容人数の50%まで受け入れが可能となりました。(ただし、屋内では150人、野外では500人まで)

11月24日からは、屋内最大300人まで(収容人数の50%は変更なし)、野外は無制限になる予定となっています。

この一環の規制緩和によって、毎年12月に開催され日本人にも大人気のイベントである、ホノルルマラソンが現時点で予定通り開催すると発表しています。

ワクチン接種が参加の必須条件となり、フルマラソン、10Kラン、カラカウアメリーマイルへの参加人数制限(定員)は設定していません。

また、競技(屋外イベント)参加時のマスク着用の義務はなしとしています。(ただし、日本事務局サイドではスタート会場とフィニッシュエリアでのマスク着用を推奨)

例年通りの盛り上がりには欠けるかもしれませんが、激減していた海外からの渡航者の見込みもあり、この規模のイベントが久しぶりに開催されることはハワイにとっても嬉しいニュースですね。

 

今後の動向にも注目!

11月8日からの渡航条件のルール変更に伴い、ハワイではますます日本からの観光客がいつから再開されるかに注目が集まっています。

地元ニュースでは、ハワイ州知事と日本政府が日本人観光客の日本再入国時の隔離緩和について、現在話し合いが行われているという報道がされていました。

もう一つの注目は、ワクチンパスポート制度。9月よりオアフ島とマウイ島で実施されているレストランやジムなどの施設に入店する際に行うワクチン接種証明の提示制度。

11月中旬に解除される予定となっていますが、今後の動向に注目です。

日本でも帰国・入国の際、一定の条件を下に自主隔離期間の短縮など、水際対策がここ最近少しずつ緩和されてきているので、安全対策は万全としつつも自由に日本とハワイが行き来できる日を待ち望むばかりです。

引き続きこのコラムではハワイの最新情報をお伝えしていきます。

 

Yuriko Galura (ガルラ百合子)
東京出身ホノルル在住。2008年ロサンゼルスのファッションスクールでファッションマネージメントを専攻し、2010年にハワイへ移住。2011年メードインハワイのファッション&アート産業をサポートしたいという思いから、ハワイ在住デザイナー&アーティストのためのマネージメント会社をハワイで設立。ハワイ在住を生かした独自のネットワークとコネクションを使って日々精力的に活動中。

WEBサイト: http://planzhawaii.com/
instagram: @yurikogal