
ALOHA! Plan ZのYuriko Galuraです!
ハワイではついにワクチン接種率が50%を超え、接種を完了した割合が人口の53%、60%が少なくとも1回ワクチンを受けました(5月8日現在)。
そのため、ハワイでは制限の緩和が始まり、通常の生活に戻りつつあります。
スローダウンしている接種率を上げるために、ハワイのローカルが大好きなラスベガス旅行が当たるなどの懸賞プロモーションなども始まっています。
ここ最近で私が一番驚いたのは、私が通っているホノルルの総合病院の入り口にあったチェックポイントがなくなり、通常通りに病院に入れることになったことです!
今までは毎回入り口の前でワーカーが待ち構えており、検温を行ったのち、咳などの症状はないか、2週間以内に渡航したか、コロナ検査の結果待ちか等の質問に答えてからでないと病院内に入る事が出来ませんでした。
そして、外でのマスク着用義務が解除されました!元の生活へ戻る大きな一歩を踏み出したと感じずに入られません。

ハワイ渡航の制限緩和について
旅行に関する制限緩和もいよいよ始まります。
ハワイ時間の6月15日以降、ハワイ州隣島間移動の制限を解除することとなり、ワクチン接種をどこで受診したか、またワクチン接種を完了しているかなどに関係なく、島内旅行者への事前検査並びに自己管理が不要となります。
また、ハワイ州内でワクチン接種を完了した者で、アメリカ本土からハワイに渡航する際の事前検査が免除されることになりました。(今までは、10日間の自己隔離免除のために、渡航72時間以内に事前検査を行い、到着後に陰性証明書の提示が求められました。)
渡航に関する緩和は今後も段階的に行われる予定で、ハワイのワクチン接種率が60%に達した場合、米国内でワクチン接種を完了したハワイへの旅行者を対象に、ワクチン接種証明書を提示することを条件に、事前検査を受けずにハワイへの渡航が可能となります。
そして接種率が70%を超えた場合は、現在行われているハワイ州セイフトラベルプログラムを終了する予定になっています。
(詳細は、ハワイ州観光局ポータルサイトallhawaii.jpの最新情報をご覧ください。)
という事で、この1ヶ月で随分と状況が良くなってきているハワイですが、日本人観光客は相変わらずほぼいない状況が続いています。
そんな中で3月から2ヶ月ほどハワイに滞在をしていた日本人の方にお話を聞くことができました。日本人が感じるハワイをお伝えします。

ハワイへ渡航するまでの状況
語学の勉強とワーケーションをしにハワイに滞在した篠原健志さん。コロナ禍の中でワイキキから近い静かな住宅街で過ごしたハワイでの生活。
ハワイに来る前は、渡航に関するルールが変わり精神的に大変だったそう。特に3月19日からルールが厳しくなり、書類に不備があると出国できない可能性があるなど精神的ストレスも感じていた篠原さん。
「とにかく不安が尽きませんでしたね。渡航中に熱出ていたらどうしようとか。家族と一緒だったらもっと不安が大きかったと思います。夜便だと空港内のお店やレストランもやっておらず、準備や情報をしっかりと得ておくことが大事だと思いました。
ハワイへ向かう飛行機は、半分も乗っていないくらいでしょうか。席配置はバランス良くしてくれていましたね。食事や飲み物も通常通り出ていました。
日本出国時に陰性証明書やハワイ州セイフトラベルプログラムのQRコードなどのチェックをあらかじめ日本の空港でしてくれていたので、ホノルル到着後、空港を出るまでの流れはスムーズでした」

ハワイに滞在して感じたこと
去年の12月にもハワイに来ていた篠原さん。12月の静かなワイキキと比べワイキキはアメリカ本土からの観光客で賑わい、治安が悪くなったという印象はさほど受けず、アメリカ本土で問題となっているアジア人差別なども受けることなく快適に過ごせたそうです。
「ハワイでは、在住の日本人の方とお会いする機会が多かったのですが、アジア人差別を受けるというよりもむしろしっかりとコミュニティーに溶け込んでいる印象を受けましたね」
ハワイの人々はコロナウィルスへの危機意識が高く、エレベーターの人数制限などのルールも守り、自分たちが頑張って社会を正常化していこうという努力が感じられたと感じた 篠原さん。
「一部のツーリストを除くアメリカ人は、コロナに対する危機意識がしっかりしていると感じました。誰かがしているからとか、誰かに言われたからやるのではなく、正しくルールや状況を知り自分の意識で対策を講じている印象を受けました」

閉まっていてショックだったお店は…やはりあの大型ショップ!
篠原さんが今回ハワイに来て一番ショックだったのは、何と言ってもワイキキのDFS。
物々しいバリケードに囲われたDFSとその周囲のお店も軒並み閉まっているのは直視しがたい光景だったそうです。
確かに、今まで一番賑わっていたカラカウア通りとロイヤルハワイアン通りの交差点も、寂しい光景となりました。
ワクチンの普及率も早く、日本よりも早く日常を取り戻すのではないかと期待する一方で、ハワイのビジネスで日本人を相手にしていた人たちへのサポートの重要性なども痛感しているそうです。

穴場スポット
今回の旅で初めてKaena Point(カエナポイント)に行った篠原さん。
カエナポイントはオアフ島のウェストサイドとノースショアのモクレイアからアクセスできるハイキングスポットです。
「車も入ることのできない岬で、ハワイアンモンクシールや野鳥がのびのびと生息していました。オアフもまだこんなに手が入っていない大自然があることを知り、ハワイの本質的な魅力を再認識ました」
私も一度モクレイア側からカエナポイントに行ったことがあるのですが、夜になって星がとても綺麗だったのを覚えています。
確かにハワイにはまだまだ手つかずの自然があちこちに残っています。是非日本からの海外旅行の緩和が行われ、ハワイに来られるようになった際には是非カエナポイントにも行ってみてください。
このコラムでは引き続きハワイの最新情報をお伝えしていきます。

Yuriko Galura (ガルラ百合子)
東京出身ホノルル在住。2008年ロサンゼルスのファッションスクールでファッションマネージメントを専攻し、2010年にハワイへ移住。2011年メードインハワイのファッション&アート産業をサポートしたいという思いから、ハワイ在住デザイナー&アーティストのためのマネージメント会社をハワイで設立。ハワイ在住を生かした独自のネットワークとコネクションを使って日々精力的に活動中。