永遠なるハワイの物語 vol.23
- 2014/11/21

vol.23 — 個人が所有する島、ニイハウ島のお話 —

ニイハウ島は、カウアイ島の南西に位置する島です。
ここはアメリカ合衆国に属する島ではなく、個人所有の島なので、
「禁断の島」、「秘密の島」などという異名を持っています。

1864年、ニュージーランド出身のエリザベス・シンクレア婦人が
カメハメハ5世の主催するパーティーに招かれた際、
総面積約200平方キロメートルのカウアイ島を買うように勧められ、
金貨1万ドルとピアノ1台で買い取りました。
さらにそのときの条件として、島に住んでいた
約300名のハワイアンのチーフになる権利も含まれていたようです。

シンクレア婦人の他界後、彼女の子孫であるロビンソン家に島の所有権が引き継がれ、
現在ではロビンソン兄弟(兄・ブルース、弟・キース)が所有し、管理しています。

現在、島民は250名ほどで、その95%がネイティブ・ハワイアンだといわれていますが、
中には日本や中国から漂流してきた人たちの子孫もいるようです。
公用語はハワイ語で、島には電気も水道もなく、
昔ながらの自給自足の生活を営んでいるといわれています。

島はほとんど鎖国状態で、島に出入りできるのは、
原則としてロビンソン家とカウアイ郡の関係者だけのようです。
島民は島を出ることもできますが、一定期間内に島に戻らないと、
島に住む権利を失ってしまいます。
また子どもたちの教育は、基礎教育は島内で受けますが、
高等教育を受けるために島の外へ出ることもできます。

島の主な産業は、牧畜、サトウキビやハチミツなどの農園で、
そこで働く人々はロビンソン家から衣食住の保障をされています。
また唯一の島からの出荷物として、海岸で採れるニイハウ・シェルで作られた
シェル・レイがあり、その美しさ、高い芸術性、希少価値から
宝飾品並みの高値で取引されています。

 

島の所有者のひとりであるキース・ロビンソン氏は、
1986年に救急医療用としてヘリコプターを購入し、ヘリコプター会社を設立しました。
これにより、彼の承認を得たニイハウ島を訪れるツアーが不定期で就航していますが、
人のいない島の北部のビーチに着陸し、数時間滞在するというだけのものなので、
島民との接触はなく、昔ながらの生活を垣間見ることはできません。

禁断の島、ニイハウ島。
いまなお古代ハワイアンの暮らしぶりが残っている
リアルハワイが広がっているのではないでしょうか。

永遠なるハワイの物語 をご愛読いただき
ありがとうございました!

【Profile】

千田 育(せんだ やすし)

ALOHA ‘AINA CONNECTIONS主宰 。
『癒しのパワースポット ハワイ』(アールズ出版刊)シリーズ4冊を執筆。
モノで満足するハワイより、心に深く刻まれるハワイの魅力、自然からの学びや
ハワイアンの精神性などを人々に伝えるアロハ・コネクターとして活動中。

●ALOHA ‘AINA CONNECTIONS
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