【Information from Hawaii】ハワイのトロピカルな植物たちに魅せられて
- 2022/02/10

Aloha! Plan ZのYuriko Galuraです。

ハワイは、感染爆発していたオミクロン株がピークアウトしています。

最近の過去7日間の1日当たりの感染者平均は1500人程度。ピーク時は1月の中旬から下旬頃で、1日の感染者数が6000人近くの日もあったので、だいぶ落ち着いてきていると言えそうです。

また、日本の水際強化措置も1月28日付で変更となりました。

オミクロン株が支配的になっているハワイ州を含む国や地域からの帰国者、入国者について待機期間、待機期間中の健康フォローアップ、公共交通機関不使用の期間が10日間から7日間となりました。

ただし、ハワイ州からの帰国・入国の場合、検疫所の宿泊施設での6日間待機は継続となります。

 

さて、パンデミックになっておうち時間が増え、観葉植物に癒される人が増えたのではないでしょうか?

私もまさにその一人。ロックダウン中は観葉植物をホームセンターで買いあさり、ユーチューブを見ては、育て方や増やし方を学んでいました。

ハワイ移住したての頃は、ハイビスカス、プルメリア、モンステラくらいしか知らなかった私も、今では近所やワイキキでよく見かける植物は判別できるようになってきました。

ウォーキング中に目に飛び込んでくるユニークな植物たちを見ては、どんな虫が寄ってくるのか、花はどのようにして咲くのか、など観察しては楽しんでいます。

また、規模は格段に小さいですがワイキキのホテルやカハラエリアの豪邸の素敵なガーデンデザインを参考にして、ホームガーデニングを行ってみたりと、パンデミック下のライフスタイルの充実に一役買ってくれています。

ハワイのホームセンターやプランツショップに並んでいる人気の観葉植物や、ワイキキやダイヤモンドヘッド周辺を歩くとよく出会うユニークな植物を今月はいくつかご紹介します!

 

ティアレ

ダイヤモンドヘッド周辺を散歩していると見かけるガーデニアの一種、ティアレ(Tiare)。タヒチの航空会社エア・タヒチ・ヌイの尾翼に大きく描かれるなど、タヒチの国花として有名です。ハワイでももちろん人気があり、レイや耳飾りに使われています。上品な香りが漂い、ハッピーな気分で満たされます。

ガーデニアは、バラのように複数の花びらが幾重にも重なるような形をしているのに対し、ティアレは6枚以上の花びらが外に広がるようなシンプルながらもアイコニックな形状をしています。

 

クロトン

光を好み、赤、緑、黄、紫、オレンジなど一つの木に様々な葉色がつくのが特徴のクロトン(Croton)。木によって、葉形の細いもの、先が分かれているもの、螺旋のようにくるくると巻いているもの等種類があります。

別名は変葉木(ヘンヨウボク)というそうで、確かに一風変わった植物です。まるで葉たちが競争し合っているかのようにどれも個性的な色や形をつかせています。ハワイでは庭木として人気があり、垣根などにもよく使われています。見ると忘れられない、印象的な植物です。

 

アレカヤシ

ダイヤモンドヘッド付近の豪邸によく植えられているのがこのアレカヤシ(Areca Palm)。マダガスカル原産ですが、ハワイでも大人気!ホームセンター以外にも、ワイマナロの植物園などでもたくさん売っているのを見かけます。

細めの茎で葉が多いので、ハワイでは垣根やプライベートな場所を作る目的で大変重宝されています。大きいものだと10メートル近くの高さになるものもあります。日当たりの良い 場所ではツヤのある黄緑っぽい葉色になりますが、本来は日光が優しく当たるくらいのエリアを好みます。日が強すぎると葉焼けしてしまいます。

庭木以外にも、インテリアとしても人気があります。

 

ティーリーフ

歴史的に古代ハワイアンの人たちが最も活用した植物の一つがティーリーフ(Ti Leaf)です。建物の屋根、雨具、ロープ、衣服、サンダル、食べ物を包むラッピングペーパーや食器のような役割も果たしました。また、ミュージシャンは笛のような楽器として、子供達はソリの代わりに遊んだりもしたそうです。

ハワイのあちこちで見ることのできるティーリーフは、緑以外にレッド、ピンクと緑のミックス、ブラックなど様々な色合いがあります。太陽に向かって上にどんどん伸びていくティーリーフは、日光が大好きな植物です。

 

ラウアエ

楕円形のポツポツとした胞子嚢が特徴的なシダ植物、ラウアエ(Lauaʻe)。ちぎるとマイレのような香りが漂います。1919年頃からハワイに持ち込まれ、現在はワイキキの公共エリア、ホテルの庭園、ダイヤモンドヘッドロードの豪邸の玄関先など様々な場所で見ることができます。

実は、ラウアエと呼ばれるシダは、ハワイ固有種のものと外来種のものがあるそうです。その姿形はとてもよく似ていて、フラで使われることから徐々に固有種のものから手に入りやすい外来種のラウアエを使うようになっていったのだとか。

町や住宅街で見ることのできるラウアエは外来種のものです。ハワイ固有種のラウアエは珍しく、海抜の低い熱帯雨林やグリーンハウスで見ることができるそうです。固有種のラウアエは、その昔ハワイアンたちが折りたたんだカパの間にラウアエを挟んで香りづけとして、またレイとしても使用されていました。

外来種のラウアエはグランドカバーとしてよく使用されているので、ヤシの木やジンジャーなどの根元に広がるように植えられているのを目にすることが多いと思います。

 

スパニッシュ・モス(ペレの髪)

銀色がかったような淡いグリーン色をしているエアープランツです。とても小さな緑色の花を咲かせます。乾いて枯れてしまうとグレーっぽい色に変色してしまいす。ハワイアンは、このスパニッシュ・モスのことを火山の女神であるペレの髪(Pele’s Hair)と呼んでいます。

住宅街でよく見られるスパニッシュ・モスは、大きな木の幹にもじゃもじゃといくつもかかっていたり、フェンスにかかっていたり、天井から吊るした植木鉢にかかっていたりします。ホノルルのホームセンターやプランツショップで手に入りますが、ある程度のサイズのものだとなかなかのお値段なので、私は小さいものを数ドルで買って育てています。

 

ソングオブインディア

ドラセラ科のソングオブインディア(Song of India)は、観葉植物として、また庭木として人気です。真ん中に筆で描いたような緑のライン、そして外側が黄色い色をしたユニークな葉色が特徴的です。住宅地でよく見かけます。黄色と緑のコントラストのバージョンよりも、全体的に緑がかったソングオブインディアを見かけることもあります。

挿し木で簡単に増やせますが成長はゆっくりです。私も向かい住むアンティーが、玄関口に植えてあるソングオブインディアを切り取って譲ってくれて、植木鉢でのんびりと育てています。成長してくると、土の中から新しい茎が飛び出して増えていき、喜び倍増です!

 

マンゴー

ワイキキ周辺の住宅地で多く見かける果樹の代表格がマンゴー(Mango)です。細めの青々とした葉っぱが生い茂り、幹が太くて背の高い立派なマンゴーの木。シーズンになると、近所の人がお裾分けしてくれるのもマンゴーです。

ローカルのマンゴーはマーケットで買うととても高いので、マンゴーの木があるお宅とのマンゴーコネクションはとても大事なんです!ちなみに、ハワイに住んでいるとご近所同士やお友達同士の物々交換が結構あります。

マンゴー以外にも自宅で育てたパパイヤ、レモン、アボカド、バナナ、ライチーなどお裾分けしてもらえます。物価が高いハワイなので、家計も助かりますし、何よりもスーパーフレッシュで本当に美味しいです!

 

さて、いかがでしたでしょうか?ハワイに来た時には、これらの植物に出会うことがあると思います

ハワイアの文化や生活とつながりのある植物たち。少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです

このコラムでは引き続きハワイから最新の情報をお届けしていきます。

 

Yuriko Galura (ガルラ百合子)
東京出身ホノルル在住。2008年ロサンゼルスのファッションスクールでファッションマネージメントを専攻し、2010年にハワイへ移住。2011年メードインハワイのファッション&アート産業をサポートしたいという思いから、ハワイ在住デザイナー&アーティストのためのマネージメント会社をハワイで設立。ハワイ在住を生かした独自のネットワークとコネクションを使って日々精力的に活動中。

WEBサイト: http://planzhawaii.com/
instagram: @yurikogal