【Aloha Interview Vol.113】カメラマン / Ryujinさん
- 2019/12/25

毎年ハワイ手帳の中面を飾ってくださっているのがリュウジンさんの写真。ハワイ・ライフスタイル・フォトアワードでは最優秀賞に輝いたこともありました。現在ハワイでカメラマンとして活躍されている氏がこれまで辿ってきたユニークな人生、そして今後、カメラマンとして突き詰めるテーマなどについてうかがいました。


HLC ハワイに住むことになったきっかけを教えてください。

—— 学生の時にハワイに留学しました。母方の家族がアメリカに移住した日系移民だったので、向こうに住んでいたこともあり、アメリカは身近な国だったんです。日本の高校を卒業してアメリカに行こうと考えた時に、どうせなら田舎に行きたいと思い、ハワイ島のヒロにある学校を選びました。

 

HLC 写真を始めたきっかけは?

—— ハワイ島に来てから、その美しい景色に魅了されて写真を撮り始めました。学校でも写真の授業などがありましたし。それから一眼レフを買って、学校新聞のカメラマンとしてイベント撮影などに携わっていました。当時はまだフィルムカメラでしたね。

 

HLC それからカメラマンとして活動を?

—— 卒業後はハワイ島で知り合った方のロケーションコーディネーターの仕事を何年か手伝っていたのですが、イタリア人の女性と結婚することになり、彼女の住まいがあるロンドンで生活をすることになりました。そこでの6年間は映像関係の仕事をしていましたね。

でも実は都会が苦手で、ロンドンはハワイと比べて天気も悪く、人もハワイアンのようにおおらかではないので、そのうち引きこもりがちになってしまったんです。どうしようかと悩んでいた時にアメリカの永住権がもらえたので、家族でハワイに移ることにしました。

 

HLC それからはずっとハワイに?

—— はい。やっぱり住む環境は大事ですね。今はワイキキの外れにある自宅兼オフィスを拠点にカメラマンとして活動しています。また、ハワイ島に共同でゲストハウスを持っているので、そこでリトリートを開催したりもしています。

 

HLC ハワイ島ではナイトレインボーをたくさん撮られていますね。

—— ナイトレインボーは、昼間の虹と同じような現象でできます。月の光があり、人がいて、そこに霧雨のような湿気がある条件を満たしていれば見ることができます。3年間、毎月満月の日にハワイ島に通って撮影していた時期があるので、今では撮影できる場所がだいたい分かっていて、行けば8〜9割の確率で撮影することができます。

 

HLC 写真を撮る上で日頃心に留めていることはありますか?

—— 自分が楽しいと思う写真を撮ることを心がけています。90歳になってもカメラマンをしていたいと思っていますが、その時に撮っていたいのがウエディングの写真です。写真はその人を撮るというよりはその人のもつエネルギーやオーラを撮るもの。ファインダーを通すと、普段見ている笑顔と別のものが見えてきたりします。結婚式の幸せなカップルを撮って、ハッピーなエネルギーをシェアし続けていたいですね。

 

HLC 今後力を入れて行きたいことはありますか?

—— これまで取り組んで来たことをこれからも取り組んでいくこと。そしてゲストハウスに滞在したりリトリートに参加されたりする方には、食生活や考え方、自然とのつきあい方、人とのつきあい方など、普段気づかないことに気づくチャンスをつくっていきたいですね。これは自分にも言えることで、そういうものをもっと自分の中で理解していきたいという思いがあります。

 

HLC なるほど。

—— ハワイ島コナにある溶岩の大地にヘイアウ(古代ハワイアンの聖域)があるんですが、そこにペトログリフ(象形文字)がたくさん描かれています。それが人の絵なんですね。何もない大地に人がいて、何をやっていたのかと思えば人の絵を描いていた。それを考えると、自然と人、人と人の繋がりというものをもっと知りたいと思わせてくれます。それが今のテーマです。

 

HLC ありがとうございました。

 

【Profile】
リュウジン(本名:伊藤りゅうじん) 10代を千葉で過ごし、進学を機ハワイ島へ。ハワイ州立大学ヒロ校コミュニケーション学科卒業。その後ハワイでロケーション・コーディネーターなどのアシスタント、撮影スタッフを経て、結婚を機にロンドンへ移住。映像制作の仕事を手がける。アメリカ永住権取得後、ハワイへ戻りRyujin Hawaiiを設立。ワイキキを拠点に撮影全般、ツアー、現地コーディネートなど多岐に活躍。
http://www.ryujinhawaii.com/