
Aloha! Plan ZのYuriko Galuraです。
日本ではこの1ヶ月でコロナ感染者数が急増していますが、ハワイでは現在どうなっているのでしょうか。
8月4日に発表された過去7日間の感染者合計数は3689人で、ハワイでは6月をピークに減少傾向になっています。
ハワイでは家庭用検査キットが普及しているため、実際の感染者数は発表されている数字よりも多いことが予測されていますが、普通の生活に戻りつつあります。
日本からの観光客はどのくらいなのでしょうか?地元ニュースが8月上旬に発表したデータによると、7月のハワイ渡航客の合計が85万人だったのに対して、日本からハワイを訪れた人数は3万人でした。これは合計渡航者数の3パーセントほどで、パンデミック前は約20パーセントでした。
パンデミック前の渡航者数に比べるとまだまだ少ないものの、8月より日本航空のハワイ島コナ直行便が復活し、ハワイアン航空もホノルル-羽田間、ホノルル-成田間が毎日運行するようになりました。
さて今月のコラムでは、前回好評だった「ハワイの植物に魅せられて」シリーズの第二弾として、ワイキキの近くの住宅街でもよく見ることのできるフルーツの木にスポットを当ててみたいと思います。
バナナ
大きな葉っぱが特徴のバナナは見た目もトロピカル感抜群で、庭木としても人気です。
一度実をつけるとその木の役目は終了するので、代わりに子株がどんどん生えてきます。そのため単独で育つというよりかは、バナナの木が群をなして生育します。
成長期には、天辺から一枚ずつ筒のような丸まった大きな葉が出てきます。成長が止まると赤やピンクの大きな花が出現し、花が開花した後に5−6房くらいのバナナの実が連なっていきます。
少しずつ実が大きくなり、収穫は全ての房ごと一気にできるので、近所で分け合ったりしています。
パイナップル
パイナップルはヘタ(クラウン)から育てることができるので、ハワイのロコ達も鉢植えでよく育てています。
私もロックダウンになった時に友人からもらったヘタから水栽培で根を出させ、その後、鉢植えで育ててみましたが、実がなるまでに2年ほどかかりました。
実ができてから、食べごろになると甘い香りが漂います。
パイナップルの実はプロが育てたものよりも小さめでしたが、ずぼらな私でも簡単に育てることができ、何よりも自ら育てたパイナップルの味は格別でした。
パパイヤ
まっすぐ伸びて手を広げたような葉が特徴的なパパイヤの木。
露地栽培よろしく、歩道にある小さなスペースに植える路地?栽培を見かけることも!
成長が早く種も手に入りやすいので、ハワイでは育てている人が多い果物です。
樹高が高いものが一般的でしたが、最近ドワーフと呼ばれる低木な品種で結実できるものもあるので、収穫も楽になりました。
アボカド
アボカドの木がある家に住んでいたら「You are so lucky!」とロコに言われてしまうほど、ロコに愛されるアボカド。
ハワイではなんと200種類以上のアボカドがあるそうです。アボカドは、ハワイでは輸入品のものでも値段が高いので、12月くらいから4月くらいまでの間で近所や友人のアボカドの木があると、おすそ分けしてもらえることも!
アボカドの苗はホームセンターなどで購入できますが、かなり高額です。
アボカドの種から芽を出すこともできますが、木になるまで膨大な時間がかかるのと、必ずしも結実するとは限らないので、プロが育てた接ぎ木をした苗から育てることがベストだそうです。
ライチ
ジューシーで甘酸っぱいライチは、一見マンゴーの木に似た見た目をしていますが、幹がゴツゴツしたマンゴーと異なり、幹がすべすべしているのが特徴的です。
初夏が収穫のピークで、高級なローカルのライチはもともと19世紀に中国から持ち込まれたそうです。
マーケットに並ぶライチはハワイ島産が有名ですが、もちろんオアフ島の庭先でも立派なライチの木を見かけます。
マンゴーのような長細い葉が特徴で、ライチは細い枝からぶら下がるように鈴なりに実がなります。
マーケットで売られているハワイ産のライチは、枝つきのものも。これはライチが日持ちしないため、なるべく木に付いている状態にして長持ちさせるためだそうです。とはいえ、やはり獲ってから時間が経たないうちに食べるライチが最高です。

その他、マウンテンアップルやオレンジ、レモン、グアバ、パッションフルーツなど様々なフルーツが育つハワイです。ハワイの不動産販売のウェブサイトには、庭に植えてある果物の木の情報が載っているくらい、重要なポイントとなるようです。確かに、ハワイ産の果物は高価格なので庭にあると嬉しいですよね。
このコラムでは引き続きハワイの最新情報をお伝えしていきます。
Yuriko Galura (ガルラ百合子)
東京出身ホノルル在住。2008年ロサンゼルスのファッションスクールでファッションマネージメントを専攻し、2010年にハワイへ移住。2011年メードインハワイのファッション&アート産業をサポートしたいという思いから、ハワイ在住デザイナー&アーティストのためのマネージメント会社をハワイで設立。ハワイ在住を生かした独自のネットワークとコネクションを使って日々精力的に活動中。