【ハワイの花のある暮らし】ハワイアンの重要なカヌープランツのひとつ ウル(パンの木)
- 2020/07/20

aloha! ラニハワイの代表のYOJIです!

ハワイからプルメリアやハワイの植物を輸入販売しております。

もっと身近にプルメリアやハワイの花を感じてもらいたいと思い、連載を始させて頂くことになりました。お付き合いよろしくお願いします!

 

20m以上になるパンの木は、気持ちの良い木陰を作ってくれる。

マウイ島ハナにあるカハヌガーデンの入り口。
ヘイアウもあるここの植物園のシンボルはウルが使われている。

 

ポリネシアンに持ち込まれ、古代ハワイアンの主食として有用な植物の一つが ’ULU(ウル)です。

和名でパンの木と言い、英語では「Breadfriuit tree」と呼ばれます。名前の通り蒸すことでパンの様な食感があり、ジャガイモの様な風味があります。

ひとつの木でシーズンに200個以上取れることから、繁栄と成功の象徴とされております。

雄花。雌花は雄花より遅れて咲き、受粉ののち実ができるが実は果皮が膨らんだ偽果。

雌花が結実した偽果。

熟した収穫直前の実。

 沢山の身をつけたパンの木。10mサイズの若い木。

 

ウルは、食材以外にも様々な用途に使われます。葉はヤスリとして使い、ククイの実を磨くのに使われていたそうです。また、木材は軽く強いことからカヌーやサーフボード、そして建材としても使われていたようです。とても有用な植物として太平洋に広がったそうです。

カウアイ島で見つけた輝きを持ち、細い切れ込みがあるウル。とても個性的なバリエーションです。

カウアイ島の植物園にあったプレートには、ハワイ、ポリネシアンにとって非常に有用な植物と記されてます。

 

ウルはハワイの各島にで必ず見ることができます。また、その葉や実はハワイアンキルトを始め、様々なデザインのモチーフとされていることからとても愛されているカヌープランツだと思います。

ウルの葉をモチーフにした壁のデザイン。

豊潤のシンボルのウルの実と葉。

 ビショップミュージアムで展示されていた古いウッドカービング。

 

ウルの育て方

鉢植えで育てます。光当りの良い場所が良いです。耐陰性もあるので室内の明るい場所で育てることもできる。活性期の5月~10月頃までは屋外で、冬場は昼と夜の温度差の少ない明るい室内に置いてください。

通年室内で管理する場合は、活性期に月一度ほど葉の両面に葉水をすると良いです。

お水は、活性期は葉っぱの表裏にもお水がかかるようにたっぷりあげます。鉢内が乾いたらたっぷりあげてください。

寒い時期は、霧吹きなどで与える量を減らし午前中の暖かい時間に与え、夜には表土が乾く量で良いです。

適応力が高いので用土は、観葉植物の土で良いですが、根腐れなど育成に自信のない方は、プルメリアの土などの水はけの良い配合の土を使ってください。

肥料の与える時期は、活性期の5月~10月頃に生育に合わせてあげてください。基本的に置き肥を与え、生育に合わせ液肥も与えます。肥料をあげることで、開花の頻度をあげることができます、
室内で通気性が悪くなるとコナカイガラムシなどが見られます。葉水で予防ができますが、ひどい場合は薬で対応します。たまに葉裏の葉脈部分を見てあげてください。

 

ハワイ語: ウル
英語表記:Breadfruit Tree

【参考資料】ハワイの花のある暮らし

 

黒川洋司
高校からマウイ島に移住し、マウイ大学を経てダイビング、サーフィンの現地サービスを主宰。帰国後、マリンスポーツやハワイ旅行関係の出版社でカメラマンとして勤務。現在は、広告や雑誌、WEBでの撮影の仕事と奥様の佐知子さんとLani Hawaii [ラニハワイ]とClub Marine[クラブマリン]を運営。

Lani Hawaii [ラニハワイ] http://lanicafe.com/
Club Marine[クラブマリン] http://www.clubmarine.co.jp/

【参考資料】
プルメリアブック (Coming soon!)
Plumeria in Hawai‘i