【Aloha Interview Vol.49】イラストレーター/アーティスト YUMI YAMADAさん
- 2014/03/15

20140327_yamada

2014年のハワイ手帳アーティスト・カバーで大好評だったYUMI YAMADAさんのイラスト。体や髪に独特のラインが入ったサーフガールが印象的です。幼い頃から絵を描くのが好きで、全て独学で学んだという彼女に、イラストレーターとして歩み始めたきっかけやその絵の世界観について伺いました。


20140327_yamada2

HLC ユミさんのイラストは独特なタッチが印象的ですね。

――子どもの頃から絵が好きで、ずっと描いてきたのですが、6年ほど前から「女の子」をモチーフに描くようになり、当時から腕や脚などに線で区切りをつけるスタイルでした。影や筋肉の筋を表していて、当初は原色をよく使い、ラインもカラーで描いていました。その後、黒やダークブラウンなどの暗い色になったり、カラフルな色になったりと、変化しています。

 

HLC 最近の絵はやわらかい印象を受けます。

――今年から水彩を取り入れました。単純に自分の好みの変化だと思いますが、はっきりとした色よりも、フィルターをかけたような淡い色を好むようになったのです。水彩絵の具は水でぼかすといろいろな濃淡が出て、1色でも風合いが変わってきます。今自分が描きたいイメージ、“淡い思い出”のような雰囲気の絵にとても合っているような気がするのです。

 

HLC 周囲の反応はいかがですか?

――アクリルから水彩に変えてから、見てくれる方が増えているようです。どちらかというと、これまでは女性の方により好まれていたのですが、水彩に変えてから男性の方やご年配の方も興味を持ってくださるようになりました。以前の絵は若者向けのイメージがあったのだと思います。スタイルを変えるということではなく、今は水彩で描きたいという思いが強くなっているということですね。うまく使い分けて表現していきたいと思います。

 

HLC 素敵な女の子がたくさん出てきますね。

――主に水着の女の子を描いていますが、友人や街を歩いている女性がモデルだったりします。素敵な雰囲気の人を見かけると覚えて帰って描いてみたり、ヘアスタイルや水着の色はファッション誌や街の中で見かけたものからイメージしたりしています。特に、色々な仕草を観察するのが好きで、サーフボードにワックスをかけている男の子をモデルにしたようなものもありますよ。

20140327_yamada3

 

HLC イラストレーターになられたきっかけは?

――初めは趣味の域を出ませんでしたが、ダイビングのインストラクターやサーフィンをする中で、海の中や海上などの楽しい雰囲気や女の子の仕草を描いてみたいと思うようになったのです。憧れていた水着やビーチサンダルを絵の中の女の子に着せて描き、それをブログに掲載していました。すると徐々に絵を見てくれる人が増え、気が付けば全国各地や海外からもアクセスがあるようになったのです。うれしくて、自分の絵がどんどん好きになっていきました。

 

HLC 一昨年はハワイでの展示会も成功されています。

――ハワイに住む友人に誘われて、「アロハサーフガイド」というフリーペーパーに絵を掲載させてもらっていました。それを見てくれた人が現地での展示会を設定してくれ、オアフ島のムームーヘブンというアパレルショップで開催することになったのです。

 

HLC 何かのご縁があったのですね。

――今でもこの状況が不思議なのです。絵だけで生活しているわけではなく、別の仕事を持ち、主婦業もしながらごく普通の生活をしています。これといって絵の宣伝をしているわけではないのですが、口コミだけで様々なご縁をいただき、多くの人とつながっていけることが本当にありがたいと思っています。

 

HLC ハワイへはどのようなきっかけで訪れるようになったのですか?

――実はハワイに住んでいる友人を訪ねて2週間ほど滞在したのが初めてのハワイです。普通の生活をして過ごしました。サンドイッチを作って公園に行き、ヤシの木の下で本を読んだり、昼寝をしたり。毎日ワイキキビーチに夕日を見に行き、街のスーパーで買い物をして、そういう普通の生活がすごく新鮮でおもしろかった。そして2度目は展示会です。普通の旅行では知り合えなかった人に出会えたし、思いがけない友人も増え、思いで深い旅となりました。

 

HLC 印象はいかがでしたか?

――ハワイは日差しが気持ちよく、花がたくさん咲き誇り、よい香りがする。人もとても優しいですよね。植物が好きなので、水着の柄に植物を用いたり、波のモチーフをつたで描いたりしているので、ハワイでも色とりどりの花を見るのが楽しかったです。

 

HLC ところで日常は、例えば朝の時間はどのような過ごし方を?

――ごく最近ですが、朝のランニングを始めました。冬の間は海に行かないので、何か運動をしないとまずいなと思ったのがきっかけです。普段家の中で絵を描いていることが多いので、朝一に遠くを見ながら走るのはとても気持ちがよいです。暖かい季節になってきたらサーフィンに出かけます。

 

HLC ハワイ・ライフスタイル・クラブの今年のテーマなのですが、ユミさんにとっての「幸せの時間」とは?

――最近、引越しをしたのですが、夕焼けがとてもきれいで、家の中がオレンジ色になるほど。夕焼けや朝のきりっとする空気感、飼っている犬と過ごす時間、育てているエアープランツに子どもができたこと、そういう日常のひとこまに、幸せを感じます。そして何よりも、絵を描けることですね。ウェルカムボードや結婚記念日、彼女や家族への贈り物など、大切な人の絵を描かせてもらっています。たくさんある絵の中で自分の絵を選んでくれることがとてもうれしい。それに、絵のオーダーを受けたり、展示会をしたりすることで、自分が成長しているように感じます。それがとても楽しいのです。

20140327_yamada4

 

HLC 今後の夢を教えてください。

――今は都内や湘南で展示会をしていますが、他県や、海外でも展示をしてみたいです。旅もしたいので、絵を持って旅ができたらいいなと思っています。「絵」を介して、もっといろいろな人に出会い、話を聞いてみたいです。

20140327_yamada5

HLC ありがとうございました。

 

 【Profile】
1984年生まれ。2008年から神奈川県湘南エリアを中心に活動を開始。海を通じて感じたサーフィンの楽しさ、陽気な海辺の人々、何気ない景色を、女性目線で多彩な色合いを使い表現している。

公式WEBサイト http://www.y-umi.com/index.html

【編集後記】
アメリカンドリームならぬ、ハワイアンドリームでしょうか。YUMI YAMADAさんのお話をうかがっていると、才能はどこに隠れているのか分からないものだと改めて感じます。もしかすると自分にも……と。“話すことが苦手”というYUMI YAMADAさんは、彼女の描く絵の中の女の子のように、キュンとさせられる、とってもかわいらしい女性でした。今後の活躍に、益々目が話せません。