【地球とともに暮らす人々のおはなし no.6】栄養たっぷり!おいしいカウアイ島
- 2016/04/21

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no.6
栄養たっぷり!おいしいカウアイ島

カウアイ島は、とにかく自生の果物が豊富。日本のような四季はないけれど、ココナッツは年中手に入りますし、秋は梨、冬から春かけても気まぐれに姿をあらわすグアバやパンの実などが楽しめます。でもやっぱり、旬といえば夏!マンゴーやスモモなどが色鮮やかに町や森を彩ります。



太陽の恵みをたっぷり吸収した果物は、とびきり甘くて香りもすばらしく、栄養価も高い天然のサプリメント。僕たちの生活を豊かにしてくれる、欠かせないものです。楽しみにしているのは、カウアイの人間たちだけではありません。ちょうど食べごろをむかえた果実は、野生の動物たちと競争になることも。ほとんど、人間の負けですけれど。

 

「カウアイといえば、マンゴー」といわれるほど、カウアイ島にはマンゴーの樹が多く自生しています。6月~8月の旬は、まさに“鈴なり”で、私有地のものでなければ、食べ放題!(許可が必要な場所もあるので、ご注意を)僕のお客様は、季節が合えば、おいしいマンゴーを「もう食べられない」くらい、おなかいっぱい食べられます!

 

この自生マンゴーは種類も豊富で、50種類くらいあります。よく見かけるのは、少し細長いペリカン種やNo.9と呼ばれるもの。特に人気なのは、アップルマンゴーの中でも、ヘイデン種と呼ばれるもの。カウアイ島に伝わる話では、ヘイデン・マンゴーは、アラートン・ガーデンに勤めていたアメリカの退役軍人、キャプテン・ヘイデン1世が作った種とのこと。甘みも触感も最高で、数千円の宮崎マンゴーにも負けないと思いますよ。

 

これ、何の花かわかりますか?ちょっとグロテスクですが、とてもよい香りがします。日本では“トケイソウ”と呼ばれていて、リラックス効果があるので漢方にも使われているそうです。


答えは、パッションフルーツの花。カウアイ島にはパッションフルーツも自生しているんですよ。

 

 

では、この2つは何の実でしょう。赤い方はちょっとザクロみたいですが、どちらもグアバの一種で“ストロベリーグアバ”です。黄色い方は“ワイビー”という名前で、僕の大好物。小さいですがとても甘く、最高のおいしさです。グアバは、オレンジの5倍のビタミンC、ポリフェノールやカリウムもたっぷりのスーパーフルーツ。毎日でも食べたい、自然のごちそうです。

 

 

 

めずらしいところでは、“パンの実”。英語名“ブレッド・フルーツ”です。外側が真っ黒になるまで焼くと、ほくほくとした栗や焼き芋のような味と食感が楽しめます。

熟成度によって味わいは変わり、若いとじゃがいもみたい。完熟だと安納芋くらい甘く、やわらかく、生でも食べられます。炭水化物、たんぱく質の他にも、食物繊維やミネラル、ビタミンも豊富で、名前以上によく出来た果物だなあと思います。

 

さて、僕のツアーといえば、ココナッツ!こちらも種類が多く、熟成度によっても、味わいが全然違います。若いココナッツはウォーターもあっさり、身の部分はゼリーのよう。熟すほどに、ウォーターは甘味が増し、中の白い身は歯ごたえのあるヘルシーなおやつに。削って搾れば、フレッシュなココナッツミルクの出来上がり。

中鎖脂肪酸を多く含んでいるのでダイエットにもぴったりです。僕はコーヒーに入れて飲みますが、ほんのり甘くて本当においしい!搾りきったものはクッキーなどに、ミルクを分離すれば日本でもおなじみのオイルが出来ます。


じつはヤシの樹とその実は、世界で一番利用されている植物。昔、ポリネシア人がハワイを見つけたとき、まずヤシの実を土地に埋めて、しばらくしてヤシの樹がちゃんと成長しているか確かめてから移住したそう。住めるかどうかわからない島でも、ヤシの樹が育てば大丈夫。その島は“生きていける島”なのです。

ヤシの実のジュースは血液と同じ浸透圧で、天然のポカリスエット。戦時中は点滴にも使っていたとか。身は先にあげたようにおいしく、栄養豊富ですし、葉は屋根や壁、バスケットなどの日用品の他、魚をとる罠としても利用できます。幹は家屋用の木材としてはもちろん、楽器にも使います。実の中味を食べた後の殻は、そのまま食器になったり、形を整えてボタンにしたり。燃やしてヤシ殻活性炭としても使われています。実の水分調節をしている厚い皮の繊維部分は、蘭の育成や自動車の席のクッション、ベッドマットレスにも使われているんですよ。

捨てる部分がまったくないパーフェクト・フード、ココナッツ。僕のツアーでは、割り方も食べ方も教えます!きっと、貴重で楽しい食体験になると思いますよ。ツアーの後は、無人島でも生きていけるかも?!


こんな風に365日、カウアイ島の恵みをいただいていると、自然に生かされていることを実感します。カウアイの果物、植物には、カウアイに暮らす生き物が健康に暮らすために必要な栄養が全部入っているからです。きっと、日本でも同じように、その土地にあった、そこに住む人に必要な栄養を含んだ植物が育っていると思います。自然って本当にうまくできていると思いませんか?

 

文章・写真 ©ボビー長尾

 

ボビーのガイドで行く カウアイ島の大自然アドベンチャーツアー

2016年9月1日(木)〜 6日(火)【5泊7日】実施予定!
ご案内はこちらから

コラムにも出てくる、新鮮なフルーツがたっぷり実った、500万年の大自然が残るカウアイ島。
旅の途中でボビーさんが食べさせてくれる色鮮やかな果実をぜひ味わってみてください。
ツアー内容は大自然のアドベンチャーで、ワイメア渓谷ハイク、ナパリコーストへのスリリングなボートツアー、秘境のような道をどんどんと進んで、ワイルア川でのカヤック体験、滝からのダイビング!?ウミガメを間近に見るスイミングなどなど。カウアイ島の大自然を全身で味わいたい人にはうってつけの特別なエコツアーです♪


 

【Profile】
ボビー長尾(ぼびー・ながお)
1962年カウアイ島生まれ。カウアイ島の観光ガイドとして25年以上のキャリアを持つ、島を知り尽くす日系3世のエコ・ツアーガイド。カウアイ島の人々と自然を愛する彼が2003年に設立したのが、現在の「カウアイ・アウトドア・アドベンチャーズ&ツアーズ(K.O.A.Tours/コア・ツアーズ)」。ノースショアやワイメア渓谷、カヌー&カヤックツアーなど、全島にわたってエコアドベンチャーな体験プログラムをプロデュースする。
公式HP:http://www.koatours.com

 

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