【地球とともに暮らす人々のおはなし no.1】 ハワイの季節感(サーフィンアンバサダー 岡崎友子さん)
- 2015/11/20

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毎日なにげなく暮らしている中で、
ふと心が満たされる瞬間があると思います。
たとえばそれは地球の自然、季節の変わり目、大地の呼吸を肌で感じる瞬間、
からだの中にパワーがあふれてきます。

このシリーズでは、そんな地球とともに暮らす
サスティナブル(継続的)なライフスタイルを過ごしている方々から
さまざまなお話を聞いていきます。

お一人目は、パタゴニアのサーフィンアンバサダーで世界をまたにかける 岡崎友子さん。

ハワイ各島、日本各地から、日常の中の意識を少し変えるお話をお届けします。


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no.1
ハワイの季節感

日本の最大の魅力は四季折々の変化の美しさだと私はいつも思っています。はっきりした色合いの変化が自分の気持ちの切り替えにもなり、自然の恵みへの感謝の気持ちを生むような気がします。四季の変化が日本人ならではの繊細できめ細やかな風情を楽しむ文化を作り上げてきたのではないかと思っています。

さて常夏のハワイ、いつも暖かく暑い日差しと心地よい貿易風が吹き、彩どりのトロピカルフラワーが咲き乱れ、一年の間に変化がないように思われる方も多いと思いますが、生活をしているとここハワイでも日本ほどはっきりではないとはいえ、四季の変化を感じるようになります。そしてその変化を感じることで、時の流れ。またハワイならではの季節の喜びを楽しむことができます。

 

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ウインドサーフィンやカイト、サーフィンなどとにかく海との関わり合いに夢中になってハワイで暮らすようになった私にとってはやはり海や波をいつも見つめ観察しているので、そこから季節が変わっていくことを感じることが多いです。

最も季節の変わり目を感じるのはやはりファーストスウエル。夏の間波がなかった北側に一番最初に押し寄せる大きな波をサーファーたちは毎年心待ちにして、いつ来るかいつ来るかと天気図や波情報を調べて待っているのです。

早い年は8月終わり、なかなか来ない時でも大体は10月半ばまでにはやってくる、それまでとは全く違う力の強い、言い方を変えれば暴力的でもある波が壁のように連なり押し寄せては打ち付ける様子を見て、ああ、今年もまた冬が来たなあ、と感慨深く、自然への感謝の気持ちが溢れてくるというと、普通の人は?っと首をかしげてしまうかもしれませんが。私にとって、これほど季節の変化をはっきり感じさせるものはなく、波が唸り声を上げて割れる様子は冬の訪れを知らせる太鼓の音かファンファーレに聞こえるほどです。

 

ただ楽しく戯れていた夏の波と違い、全神経を研ぎ澄ませ、夏の間に訓練していたからだとスキルを駆使しないと自分がやられてしまうような波。ごまかしや言い訳は一切通用せず、自分を試されるのです。その恐怖と緊張と興奮をフルに感じさせてくれる波が私のハワイの冬です。

夏の間、またハワイを離れている間もこの波が来る冬を忘れずにそのための準備を常に積み重ねることが冬を待ち焦がれる思いとつながり、また準備ができていないと冬の波が来た時にそれが不安と恐怖に変わります。

私にとって雨が少なくなり風が毎日のように吹きはじめるのが春、
夏の始まりはマンゴー
夏真っ盛りはライチーの赤い実
夏の終わりはジンジャーの花の匂いとグアバ
秋から冬の初めはコーヒーの実
そしていつも以上に大きく明るい満月

 

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日本のようにはっきりしていないだけにそのちょっとした変化を気づいた時に、あ、季節が変わっているんだなと実感すると同時に、気がついた発見に嬉しくなったりもします。

 

【Profile】
岡崎 友子(おかざき ともこ)
鎌倉で生まれ育ち、ウインドサーフィンのプロとして世界を回る。1991年のウェーブライディングで世界ランク2位など。その後スノーボード、カイトサーフィン、スタンドアップパドルと道具が変わってもよい波や風、雪を求めて旅を続ける。旅や出会った人たちから受けるインスピレーションをテーマにフリーランスのライターとしても活躍中。

Aloha Interview はこちら

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デザイナー KURO 趣味:和太鼓

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