ハワイアン・サスティナブル・ライフ・ツアー レポート3
- 2013/07/01


食べ物を味や栄養だけで語るなかれ

アンナさんは、「エネルギーの高いものを食べてもらいたい」という独自の哲学から、
新鮮な食材を使ったマクロビオティックやローフードの研究を続けているが、
さらに人が食物をとる行為は、いわゆる「体・精神・魂」という考え方と似ているとも言う。

つまり、「体」は食事でいう「味」、「精神」は「栄養素」、
「魂」は「食材そのものの素質」という意味だ。

味は分かりやすく、栄養素は体を形作るが、
食材は栄養素だけでできている訳ではなく、より重要なのが「魂」
つまり「食材が持つ素質」だということである。

例えば、ポリネシアンの人々は、子どもに「魚の目を食べなさい」と教えるそうだ。
果てしない大海をゆく魚のように、「遠くが見えるようになる」からだという。

つまり、「食材が持つ素質」というのは、この「魚の目」のように、
食材に予め備わっている「エネルギー」のことを意味する。


豊かな日光を浴びて育ったフルーツや、肥沃な土の中で力を蓄えた野菜が
内側に持つエネルギーというのは、決して栄養面だけで語れるものではないと話す。

考えてみれば、台所の片隅に放っておいても、彼らはやがて芽を出す「生命力」を
既にその身に持っているわけだから。

ツアーの食事は、基本的にアンナさんが用意してくれたもので、
毎朝ファーマーズマーケットで仕入れた旬の食材からなるベジ料理。

新鮮なリリコイや南国フルーツのスムージー、ココナツの実の刺身風、
タロイモを使った伝統料理のポイパウンド、スプラウトサラダなどなど、
この地ならではの一品が食卓を彩った。



人間の心身は、食べるものによって作られている。

口から身体へ、考え方へ、そして魂(スピリット)へとつながる。

ビッグアイランドの食材を使ってアンナさんの作る料理から、そんなことまで教わった。
今回の旅で体感したことのひとつは、物事を「知る」ということの大切さ。

実際にハワイに足を運び、その地の歴史や文化を知り、自然環境を知り、
人々の生活を知り、考え方を知る。

ご存知の通り、ハワイには実に多面的な魅力があって
その楽しみ方も全く人それぞれだが、こんな深みのある時間の過ごし方もあるということが
わかり、自分の中のハワイイメージも大きく変わった気がした。

デザイナー KURO 趣味:和太鼓

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