【Aloha Interview Vol.19】ウクレリスト&シンガー/AO AQUAさん
- 2012/04/16

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ウクレリスト、シンガー、フラダンサー、ウクレレ講師など多彩な場面で活躍するアオアクアさん。ハワイアンレストランやイベントなどで彼女の歌声を聞く機会は少なくありません。その独自のハワイアンスピリットの裏側には何があるのでしょうか。偶然とは思えないウクレレとの出会いや、彼女の中にある音楽へのモチベーションなどをお聞きしました。


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HLC アオアクアさんはウクレリストであり、シンガーであり、フラダンサーでもある。多彩な活動ですね。2月にハワイでライブもされたとか。

―――はい。ロイヤルハワイアンセンターの屋外スペースで、地元バンドのDa Unclesのゲストとして何曲か歌わせてもらいました。観光客や地元の方々が目の前に座って、2階や3階からもたくさんの応援してくれたりして。空気や光、風など全てが整った環境の中で歌えて、ホントに快感でした。この空気をずっと味わっていたいと思いましたね。また来年もぜひやりたいです。

 

HLC 基本的な活動スタイルは?

――ハワイアンショーでは、ギターなどとバンド形式で、オリジナル曲では、ピアノやアフリカのムビラという民族楽器などとコラボレーションしています。夏など忙しい時期は2日に1回のペースでライブを引き受けることもあります。時間の許す限りどこへでも、旅芸人のように飛んでいっていますよ。

 

HLC ウクレレシンガーというイメージが強いですが、ずっとウクレレ一本ですか?

――いいえ、実はそうではなくて、以前はロックやブルースなど、今と180度違う世界でバリバリ歌っていました。今の私の雰囲気からは想像できないのでは? 当時は私自身が、今のようなハワイアンスタイルで歌うようになるなんて、思いもしませんでしたからね。

 

HLC それがなぜ?

――思いつくままに書き続けていた歌詞に、ある日メロディーをつけてみようと思ったときに、部屋にあった父親のウクレレが目につきました。見よう見まねでポロ~ンと弾いてそこにメロディーを乗せてみたのです。そうしたら自分が歌いたい歌詞の世界とウクレレ、そして自分の声がマッチして、パーッと世界が広がりました。それから次々にライブが決まったり、オーディションに通ったりと、ウクレレに出会ったことがきっかけでとどんどん道が用意されていったのです。フラについても急激に興味が深まり、まさに「あっ、君見つけたね!」という感覚でしたね。

 

HLC 「AO AQUA」とい名前もその頃から。

――2003年に、ウクレレを手に歌い始めたときにこの名にしようと決めました。当初は、ハワイ語で「虹」という意味がステキだな!と思い「AO AKUA」としていたのですが、ハワイやフラについていろいろと勉強してみると、「AKUA=神様」だということがわかり、これは恐れ多いと思い、今の「AO AQUA(青い水)」に改名したのです。ちょうどみずがめ座ですし。

 

HLC ウクレレやフラの世界は、やはり特別だったと。

――もともと、その土地や空気感を感じられる民俗音楽が好きでした。ハワイアンミュージックに関しては、きれいな癒しの音楽という表面的な印象しかなかったのですが、たくさん聴いて音楽の中に隠された力強さなど、ハワイアンの根っこの部分を知っていくうちにどんどんはまっていきました。そこに今まで好きだった音楽と共通する部分があったのでしょうね。私もそういうハワイアンの「深み」を伝えられるようになれればと思っています。

 

HLC  なるほど。アオアクアさんの歌声にはいつも癒されますが、芯のところでは、そうした奥深さ、力強さを意識して表現しているのですね。ところで、音楽を通じて何を目指そうとしていますか?

――皆が幸せになれるような空気感をつくりたいと思って歌っています。大それたことを言うようですが、当初より『音楽で世界を虹色に変えよう大作戦!』という目標を掲げてライブ活動をしてきました。今もその目標は変わっていません。歌を聴いてくれる人やその場に居てくれる人に、自分の気持ちを歌で伝えるということを大切にしています。

 

HLC 『音楽で世界を虹色に変えよう大作戦!』ですか。おもしろいですね。

――数年前、ハワイへ一ヶ月間、一人旅したとき、現地で出会ったミュージシャンたちがすごく親切にしてくれたのです。それをどうお返ししていいか分からないと伝えたときに、「私たちは見返りを求めて親切にしているのではないよ。そう感じてくれているなら、その気持ちをまたどこかで誰かに返せばいいのだから」と言ってくれました。その言葉がずっと自分の中にあります。その人に直接お返しするだけでなく、その気持ちを持ち帰って他の人にシェアしていきたいと思いました。

 

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HLC その気持ちが音楽へのモチベーションになっている。

――どんなときも魂が喜ぶことを選択していれば幸せに生きられますよね。やっぱり自分が幸せでないと人を幸せにすることはできませんから。そういう生き方が正しかったのだと思わせてくれたのも、ハワイの人たちやハワイの音楽でした。

老人ホームやスクール、カフェなどで、若い方からシニアの方まで幅広くレッスンしています。ウクレレを教え始めたのも、ハワイアンソングやウクレレの楽しさを感じてもらえればと思ったから。そこで感じた楽しさを持ち帰ってもらって、そこからまたその人の周囲に広がっていく、というように、どんどん幸せの輪が広がればいいなと思っています。

 

HLC 立ち入ったことですが、ご自身はどうやって癒しているのですか?

――家では泣いたり叫んだり、もう大変ですよ。オリジナルで作った『いっぱい泣こう』というタイトルの曲があるのですが、我慢しないで自分の気持ちに正直になるのはとても大切なことだと思います。隠さずに、自分の弱っているところに目をつぶらずにケアしていますよ。

このまま一生、声がなくなるまで歌い続けていきたいです。皆さんが聞きに来てくれる限り。年を重ねた分味が出てくる、そんなシンガーになれたらいいなと思っています。そして、近いうちにハワイアンアルバムを発表したいですね。

 

HLC ありがとうございました。

 

【Profile】
10 代よりヴォーカリストとして活動。2003 年にウクレレと出会い、旅先や身近な自然から受けるインスピレーション、平和の感覚を呼ぶメッセージを作詞作曲し、オリジナルの世界で歌い始める。ハワイアン・シンガーとしても日本で数々のハワイアンショーやホールコンサートで演奏。自身もフラダンサーで、クムフラ〓シンガーのSandii に師事。現在オリジナルCDを2枚リリース。写真家むらいさちとのユニット『BlueHour』としてPhoto&MusicBookを発表している。

オフィシャルサイト:http://www.ao-aqua.com/


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【取材後記】
いつでも魂が喜ぶ方へ。自らを幸せに生きているからこそ周囲を幸せにできるという信念のもと、様々な活動を続けているアオアクアさんは、その名の通り澄んだ青い水のような方。彼女の歌声からはただ美しいだけではなく、その奥にある力強さも伝わってくる。そこには彼女がこれまで経験したことが込められているのだろう。ハワイへの一人旅で感じたというハワイアンスピリットを、彼女というフィルターを通して私たちに音楽でシェアしてくれる。彼女のライブに出かけるといつも楽しく幸せな気持ちになれるのは、彼女自身がアロハに包まれた存在だからだろう。「音楽で世界を虹色に変えよう大作戦!」は、すでに成功しているのではないだろうか。