【Aloha Interview Vol.15】DJ、エッセイスト/飯島寛子さん
- 2012/01/16

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ハワイらしいライフスタイルって何だろう。そんな風に考えながら様々な皆さんにお会いしていますが、今回は、ある意味「ハワイ=ヘルシー」のイメージを実践されているおひとり、飯島寛子さんの登場です。ハワイの魅力は、海と緑、水と空気というのが持論。さらに全体の空気が入れ替わる一瞬があるとも。走ると泳ぐにこだわり、野菜中心の食生活で常に心身の健全さにも配慮しているとのこと。ローカルならではの興味深いライフスタイル観をうかがいました。


 

HLC ストレートにお聞きしますが、ハワイに住んでいる人にとって、ハワイの魅力って何でしょうか?

―――月並みかもしれませんが、一言で言うと「自然」ですね。ハワイは「緑」と「青」が美しい。何にも変えがたいものだと思います。若い頃は、ウィンドサーフィンをしていたので、マウイ島のカナハビーチやスプレックスビルによく行っていました。でも、最近は、むしろ陸の方に目がいっていて、ハイキングやトレッキングを楽しんでいます。今はタンタラスの丘のハイキングコースが気に入っています。もやもやしたことがあると自然と足が向いてしまいますね。

 

HLC タンタラスでハイキングというのはローカルならではですね。

―――全部で17ルートもあって、それぞれ趣も異なります。竹やぶのコースがあったり、マラソントレーニングにもなりますし。ダイヤモンドヘッドの太陽ぎらぎらのハイキングとは違って、森林の中だから空気がいい。空気は重要ですからね。オアフは町も自然もあって、しかも短時間で満喫できるからとても気に入っています。

 

HLC オアフライフを楽しんでますね。

―――はい。快適です。以前は、マウイ島に住んでいて、のんびりと物を作っていました。ポプリやキルトづくり、料理にも手間をかけて、ぎょうざも皮から作っていたほど。時間がそれだけたっぷりとあった。アーティストがたくさん住んでいる理由も分かる気がします。私も絵を描いてみようと思って実際にやってみたほどだから。つまり、ネイバーにはネイバーの良さがあるし、オアフにはオアフの良さがある、ということでしょうか。ちなみに、ウクレレにも挑戦したのですが、はやり聞く方が好きだったようで、1年前にウクレレをスニーカーに履き替えてしまいました。

 

HLC 1日の過ごし方でお気に入りのパターンは?

―――まず、夜明け前に起きること。そして日焼け止めを塗って、水着の上にランニングウェアを着て出かける。これが幸せの時間なのです。平日なら、子どもたちを学校に送って、その後に軽くランニングをします。休日は、暗いうちに起きて、カピオラニ公園などを1時間ぐらいランニングして汗を流す。時間がある時はゆっくり走って、時間がない時は15分ぐらい走ってシャワー。走れない時は、泳いでいる。それから一日が始まるという感じですね。

 

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HLC 走る、泳ぐ、がライフスタイルの重要なポイントになっていると。

―――そうですね。朝走れなかったら夕方走ったり歩いたりしています。基本的に朝と夕方が活動的で、昼間は仕事。仕事がない時は昼寝したりランチしたりして、夜はだいたい家にいます。買い物も午前中に済ませて、朝のうちに一日のやるべきことの60~70パーセントを終わらせます。周りが動いている時間や込んでいる時はあまり行動しないですね。ご飯を食べに行くのは好きだけど、住んでいるので遊びに行くという感覚はないですね。

 

HLC 好きな時間帯は?

―――朝が一番好きです。夜明け前の空気が一番おいしい。私の感じ方ですが、本当のところ、サンライズの1時間ぐらい前に、昼間のごみごみした時間帯のものと次の真新しい空気が入れ替わる瞬間があって、それが肌でわかる気がする。いわば“空気の目”があるように感じます。その時がすごく好きなのです。

 

HLC なるほど、潮目ならぬ“空気の目”ですか。この感覚は、住んでいないとわからないでしょうね。ところで、今回来てみてファーマーズマーケットが増えているのに驚きました。

――― 最近、増えています。あちらこちらに朝市や野菜スタンドがあるので、走る前にそこで野菜を買ったり、野菜多めの食事を意識したりしている。市場には日本にないような野菜もたくさんありますから。

 

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HLC ハワイには健康イメージがありますね。

―――確かにそうですね。その要因は、おいしい空気と水だと思います。これが基本。いつもハイキングするときに深呼吸をすると肺がすごくきれいになるように感じますし。話していたらなんだかまた行きたくなってきましたよ。

 

 HLC HLC会員の皆さんからのコメントにも、空気と水、人がいいから癒されるというものが目立ちます。

―――それは重要だと思います。いい空気を吸ったら、いい細胞ができ、いい肌がつくられる。そして、雨は空気をきれいにする。だから、空気と水は本当に大事なんです。他には何もいらないとさえ感じます。空港に着いたらすぐアロハの空気は感じられると思う。

 

 HLC 今後もハワイに住みたいとお考えですか?

―――先のことはわかりません。でも、一度離れたので、より好きになりました。マウイからグアム、そして日本にもどり、また、どうしてもハワイに帰ってきたくなったわけですから、ここに住まわせてもらっているだけで幸せですね。

 

 HLC ありがとうございました。

 

【 P r o f i l e 】
いいじまひろこ/東京都生まれ。大学4年の時にプロウィンドサーファーの飯島夏樹と出会い、お互い一目惚れ。翌年1月にマウイで挙式を行い、卒業と同時にマウイに転居。94年に長女小夏、96年に双子の寛と吾郎、01年に多蒔が誕生。実業家となった夏樹を陰日向で支えるも、がん闘病後の05年に夏樹が永眠。現在は、ハワイで4人の子供も暮らしている。07年8月には飯島夏樹の半生を綴った映画『Life 天国で君に逢えたら』が上映され、多くの人々の心をとらえた。自身もエッセー「パパは心の中にいる」を上梓。09年、愛する人を亡くした方のサポートグループ「HUG Hawaii」を同じ経験をもつ友人とスタートした。

【取材後記】
飯島さんには、ハイアットリージェンシーにあるスタジオリムでお会いした。番組収録の忙しい合間を縫っての短い時間だったが、そんな状況にもかかわらず丁寧にお応えいただいた。印象的だったのは、その飾らない話し方と表情。そしてユニークな感性。とにかく、とてもナチュラルなやさしさを感じさせる方であった。ある意味、波乱万丈な人生を歩んでこられているわけだが、普段はその強さは奥に秘められている。今回は、飯島さんの生活スタイルや考え方を中心にお聞きしたが、可能ならば今度はまた別のテーマでお話をお聞きしたいものです。