【ハワイの花のある暮らし】オアフ島の島花で王族にのみ許されたレイの花「イリマ」
- 2020/04/20

aaloha! ラニハワイの代表のYOJIです!

ハワイからプルメリアやハワイの植物を輸入販売しております。

もっと身近にプルメリアやハワイの花を感じてもらいたいと思い、連載を始させて頂くことになりました。お付き合いよろしくお願いします!

 

直径1~2cmのデリケートな薄い花びらのイリマ、鮮やかな黄色の花を持つ人気の花

黄色の花びらにオレンジのゴマが入ったカウアイ島で見つけたイリマ

 

ハイビスカスがハワイ州の花になる前はイリマが州花でした。

古くハワイ王朝時代から愛されていたイリマの花は、シンボルカラーの黄色のレイを作るために1000輪近い花びらを日の出前より摘み、レイを紡ぎ上げなければなりませんでした。

このイリマの花のレイは、ロイヤルレイと呼ばれ、王室のみに使われる特別なレイとされていました。薄くデリケートな花びらを丹念に重ね、手間ひまかけて作られる貴重なレイは、今も公式行事などの特別な席に欠かせません。

モロカイ島で見つけたシルバーの葉を持つ珍しいイリマ

マウイ島の乾燥地帯に自生したいた木立タイプのイリマ

 

イリマは生薬にも有用で、根から花、蕾や樹皮に至るまで様々な用途に使われていました。

神話では、神マウイが母親のヒナを助け、彼女が感謝のレイを紡いだことから、イリマのレイには、 〔あなたを誇りに思う〕という意味が込められたそうです。

また、フラの女神であるLAKA(ラカ)の生まれ変わりという伝説もあります。

 

イリマには園芸品種や島やエリアによるバリエーションが多くあります

地を這うように広がるタイプのイリマパパは、植栽に使われる事が多い

花のサイズの大きくなるイリマブラックコーラルは幹が黒くなる園芸品種

レッドイリマは、違う種類のお花。アブチロンの仲間のレッドイリマは下向きに咲く

株が充実すると真冬でもお花を咲かすイリマ

花が咲いた時に筆や指で雄しべと雌しべの花粉をつけてあげるとタネがつきやすくなる

 

イリマの育て方

鉢植えで育てます。日光が当たる場所に置いてください。日当たりを良くすると、一年を通してお花を楽しめます。

室外で暑すぎてしまう場合は、床と鉢の間にスノコや台などを使って空間を作ることで温度の上昇を防げます。活性期の5月~10月頃までは屋外で、冬場は昼と夜の温度差の少ない明るい室内に置いてください。通年室内で管理する場合は、月に一度ほど葉水をすると良いです。

お水は、活性期は葉っぱの表裏にもお水がかかるようにたっぷりあげます。完全に鉢内が乾いたらたっぷりあげてください。

寒い時期は、霧吹きなどで与える量を減らし午前中の暖かい時間に与え、夜には表土が乾く量で良いです。乾燥地帯に自生しているので用土は、プルメリアの土などの水はけの良い配合の土を使ってください。

肥料の与える時期は、活性期の5月~10月頃に生育に合わせてあげてください。基本的に置き肥を与え、生育に合わせ液肥も与えます。

屋外では害虫は付きづらいですが、室内で通気性が悪くなるとコナカイガラムシなどが見られます。葉水で予防ができますが、ひどい場合は薬で対応します。

ハワイ語:イリマ
英語表記:Ilima

【参考資料】ハワイの花のある暮らし

 

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黒川洋司
高校からマウイ島に移住し、マウイ大学を経てダイビング、サーフィンの現地サービスを主宰。帰国後、マリンスポーツやハワイ旅行関係の出版社でカメラマンとして勤務。現在は、広告や雑誌、WEBでの撮影の仕事と奥様の佐知子さんとLani Hawaii [ラニハワイ]とClub Marine[クラブマリン]を運営。

Lani Hawaii [ラニハワイ] http://lanicafe.com/
Club Marine[クラブマリン] http://www.clubmarine.co.jp/

【参考資料】
プルメリアブック (Coming soon!)
Plumeria in Hawai‘i