【ハワイの花のある暮らし】レガシーツリー、キングコア
- 2020/02/20

aaloha! ラニハワイの代表のYOJIです!

ハワイからプルメリアやハワイの植物を輸入販売しております。

もっと身近にプルメリアやハワイの花を感じてもらいたいと思い、
連載を始させて頂くことになりました。お付き合いよろしくお願いします!

 

ハワイ島にあるトロピカルボタニカルガーデンのベンチは、直径150cm以上の立派なコア

 

コアはアカシア属のハワイ固有の植物でその木材は硬く美しいく、ウクレレの材料や高級家具、工芸品の素材として有名です。

ハリケーンなどで木が大きく揺れることでできるタイガーやカーリーと呼ばれる縞模様は、希少価値が高くさらに高価になります。

人によって植林されたコアの木。様々なエリアで植林活動が行われている

コアの花。直径2cmほどの黄色い花が咲く

フィッシュフックを作るために、枝を丸く矯正している

 

30m近く大きくなる雄大なコアの樹は〔 勇敢・雄々しい 〕の意味を持ち、ハワイアン勇者の武器にも使われていました。

成長が遅いことと外来種の広がり、家畜や鹿などの獣害、そして多くが人間による乱獲で非常に数が減ってしまい、入手が非常に困難になっております。

現在ではコアの森を再生させ、後世に残す活動をハワイ州や民間で進めております。

左がハワイ島のコアで新芽が黄色くなり、右のマウイ島のコアは新芽が赤褐色になる

 

コアには、2種類あります。コアとコアアイアです。コアは大きくなり、標高の高いエリアに分布しており、コアアイアは、コアよりコンパクトになり、海岸線エリアまで広いエリアで分布しております。庭木に使われるのもコアアイアです。また、島による特徴もあり、ハワイ島のコアの新芽が黄色に比べ、マウイ島の新芽は赤褐色をしております。

コアのタネ。大きさ形がスイカと瓜二つ

コアの苗。2週間ほどで15cmくらいになる

コアアイアの鎌葉は、コアより短く小さくなるのが特徴

 

若い時期はマメ科の特徴である、羽状複葉という細かい葉を持ちますが、成長につれ三日月型の鎌葉に変わっていきます。

寒さにも強く、育てやすいことから、日本で育てる方が増えている人気のハワイの固有種の一つです。

 

コアの育て方

鉢植えで育てます。コアの木は、標高2500mエリアにも自生しているので比較的寒さに強いです。
基本的に鉢植えで育てます。苗のサイズが大きくなれば、関東以南の温暖なエリアで屋外での越冬も可能です。

若い苗のうちは、鉢植えで日光が当たる場所に置いてください。太陽を好むのでなるべく南向きの日当たりの良い場所に置いてください。

耐陰性もありますが、光量が少ないと葉が落ちたりすることがあります。

暑すぎてしまう場合は、床と鉢の間にスノコや台などを使って空間を作ることで温度の上昇を防げます。活性期の5月~12月頃までは屋外で、冬場は昼と夜の温度差の少ない明るい室内に置いてください。

お水は、活性期は葉っぱの表裏にもお水がかかるようにたっぷりあげます。完全に鉢内が乾いたらたっぷりあげてください。

寒い時期は、霧吹きなどで与える量を減らし午前中の暖かい時間に与え、夜には表土が乾く量で良いです。用土は、プルメリアの土などの水はけの良い配合の土を使ってください。路地植えの場合は、霜が降りないように養生すると良いです。

肥料の与える時期は、活性期の6月~10月頃に生育に合わせてあげてください。基本的に置き肥を与え、生育に合わせ液肥も与えます。

株が大きくなると、黄色い丸い花を咲かせてくれます。咲いた後には、鞘を持ったタネができます。

屋外では害虫は付きづらいですが、室内で通気性が悪くなるとコナカイガラムシやオンシツコナジラミなどが見られます。葉水で予防ができますが、ひどい場合は薬で対応します。

ハワイ語:コア
英語表記:Koa

 

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黒川洋司
高校からマウイ島に移住し、マウイ大学を経てダイビング、サーフィンの現地サービスを主宰。帰国後、マリンスポーツやハワイ旅行関係の出版社でカメラマンとして勤務。現在は、広告や雑誌、WEBでの撮影の仕事と奥様の佐知子さんとLani Hawaii [ラニハワイ]とClub Marine[クラブマリン]を運営。

Lani Hawaii [ラニハワイ] http://lanicafe.com/
Club Marine[クラブマリン] http://www.clubmarine.co.jp/

【参考資料】
プルメリアブック (Coming soon!)
Plumeria in Hawai‘i