【Aloha Interview Vol.106】WIMINI HAWAIIオーナー・デザイナー/Chino Yutakaさん
- 2019/05/25

オアフ島カイルアにあるおしゃれな自然派ショップ「WIMINI HAWAII」。オーガニックコットンに1枚1枚ハンドプリントしているというTシャツはハワイ土産としても人気の商品。ほっこりした優しいデザインを手がけるYutakaさんに、ハンドプリントにこだわる理由やハワイに移住することになったきっかけ、思い描く未来像などをうかがいました。


HLC ハンドプリントにこだわる理由を教えてください。

—— Tシャツを作り始めた頃はスクリーンプリントの業者に頼んでいたのですが、たまたまそこが廃業することに。アパレルの展示会に出る時など、サンプル制作を業者に頼むとすごく高いので自分でプリントしていたこともあり、それなら自分でやろうと思ってハンドプリントを始めました。

 

HLC なるほど、そのような経緯だったのですね。

—— Tシャツのプリントに使われるインクには水性と油性がり、ハワイでは水性インクで印刷してくれる業者さんがいませんでした。水性だと印刷している側から乾いてしまい、例えば100枚プリントしなければならない場合、全部終わるまで止められないんです。中断してしまうと、もう一度全部洗ってきれいにしてからまたやり直さなければなりません。一方、油性は熱を通すまで乾かないので、途中で帰って、次の日に続きをすることもできます。

 

HLC 水性は面倒なことがあるのですね。

—— 水性はTシャツの布に染み込むので柔らかく、水性でプリントしたいという思いがありました。油性は溶剤で洗う必要があり、溶剤を大量に使うのであまり好きではありません。でも水性でプリントしてくれる業者がなかったのです。



WIMINI
「WIMINI」とは、ハワイの固有種「IIWI」という鳥の名前と、「MIND」「NATURE」の頭文字を入れてシャッフルした造語。ハワイの自然やロイ・リキテンシュタイン、日本の浮世絵や木版画にインスパイアされた魅力あるグラフィックデザインを、シルクスクリーンによるハンドプリントで、1枚1枚丁寧に仕上げている。

 

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HLC そもそもTシャツ作りを始めたきっかけは?

—— 元々アパレルの仕事をしていたわけではなく、バス釣りのガイドをしていました。今もやっていまして、今年で20年になります。Tシャツを作ることになったきっかけは、お客さんのお土産のため。ここに来る方はアメリカ製の面白いルアーがないか探すのですが、ハワイで淡水魚釣りをやっている人はほとんどいないのでありません。じゃあTシャツを作ったらお土産になるのではと思い作り始めました。

 

HLC デザインへのこだわりはありますか?

—— アメリカのフードパッケージ「ミート・ミスター・プロダクト」という工業デザインのキャラクターや、アメリカンコミックのようなデザインが好きなので、そのようなテイストになっています。それから、なるべく色を使いたくないので、2色で表現していますが、ドットをうまく活用して3色以上使っているように見せていることですね。あと、わざとスクリーンをずらして色をのせ、味を出したりもしています。

 

HLC 人気のあるデザインはどれですか?

—— ミスターメロウのキャラクターが一番売れますね。今後も伸ばしていきたいと思っています。

 

HLC ハワイに移住したきっかけは?

—— 大学を卒業してすぐサンフランシスコに行きました。本当はバス釣りが有名なフロリダに行きたかったのですが、英語が全然分からなくて挫折して、サンフランシスコに住む友人に助けてもらいながら始めようと思ったんです。それでサンフランシスコに3年。

ハワイは全然興味がありませんでしたが、学校を卒業すると1年だけ働けるビザがあり、仕事を探している時に知り合った人がハワイで不動産の仕事をしていて、手伝うことになったんです。そうしたらこの島にも湖があって、バスがいて、ラッキーでした。

 

HLC 実際に暮らしてみていかがですか?

—— 最初に住んだ場所はダウンタウンのハイウェイ沿いだったので環境はいまいちでしたが、仕事の関係でマウイに行った時、これまでどこでも感じたことがないマウイ特有の空気が心地よくて、好きになりました。

 

HLC 今後の展開はどのように考えていますか?

—— 始めは卸しだけやっていたのですが、2014年にカイルアの店を開き、2017年10月に2店目をオープンしました。ハンドプリントは量が多いとすごく大変なので、本当はやりたくないんです(笑)。キャラクタービジネスで大儲けして(笑)、小さい会社をつくって、主婦や子どもを持つ母親が働けるような環境をつくって行きたいですね。小さな子どもを抱えていると、仕事を持つことが難しいので。

 

HLC ありがとうございました。

 

【Profile】
WIMINI HAWAII は2007年カイルアにて日本人の夫婦がスタートしたローカルブランド。グラフィックデザイナーの夫は東京で生まれ育ち、サンフランシスコを経て1992年にハワイへ。アウトドア好きが高じてバス釣りのガイドをしている時に作ったTシャツが人気になり、2014年には直営ショップをオープン。Tシャツは1枚1枚自分たちでプリントしている。
https://wiminihawaii.com/

【編集後記】
オアフ島で2つの直営店、空港や免税店でも販売されているWIMINIのTシャツ。まさか釣りの仕事からTシャツで成功を納めていたとは!? 将来のビジョンについても、思いがけないユニークな夢を語ってくれました。ひとつの事にとらわれず柔軟な姿勢が成功の秘訣なのかもしれないですね。