【Aloha Interview Vol.104】デザイナー/コリーン・キムラさん
- 2019/03/27

フラガールの間で絶大な人気を誇るのがTUTUVI(トーチジンジャー)のファブリック。他には類を見ない、パキッとした色使いのパウスカートやドレスに憧れた人も少なくないのではないでしょうか。TUTUVI主宰のデザイナー、コリーン・キムラさんに、デザインが生まれる背景や今後のプランについてうかがいました。


HLC 個性的で斬新なデザインが目を引きますが、どこからインスピレーションを受けているのですか?

—— もちろんハワイからです。自然の中にある植物や海の生き物、カルチャーなどは、人によってそれぞれ感じ方や受け止め方、見方が異なります。それを自分なりに変えて、よりドラマチックに見えるように。例えば、自分が見て美しい形をした物があったら、その美しさをどうやって目立たせることができるかということを考えながらデザインしています。

 

HLC 特に色使いが特徴的です。

—— 色に関しても、人それぞれ感じ方や見方は異なります。私もこれまで生きてきた中でたくさんの色を見続けてきましたが、その中でもユニークな物や、少し普通とは違う色に注目しています。例えば赤や黄色、青というのは一般的ですが、少し黄色がかった緑や紫といった色に着目して色を起こすのです。

 

 

HLC なるほど。以前フィジーで活躍していたということをうかがいました。

—— アメリカ政府の活動の一環で、国が出資して私たちを色々な国に送り、その国の経済活動をサポートするということをしていました。当時フィジーは新しい国であったので、とても興味があり、1978〜1980年の2年間と決めて申請し、参加したのです。

 

HLC 素晴らしい経験もされていますね。ハワイに生まれ育ち、よかったことは?

—— 例えばカモは卵からかえって最初に見た物を母親と思いついていきます。いわゆる刷り込みの原理です。私もここで生まれ育ち、家族や友人、自然、動物などたくさん見てきました。自分にとってここにいるということは刷り込みのようなもので、例えばこの光も自分に刷り込まれているのです。

ハワイの気候や人々がよいということもありますが、その反面、生活にコストがかかるなど難しいこともあります。しかしそれらをひっくるめても、ハワイで生まれ育ったことに感謝しています。時々他の国や地域へ行くこともありますが、他の地域に行くと、ハワイがどれだけ素晴らしい所か改めて気づかされます。

 

 

HLC コリーンさんの苗字は「キムラ」ですが、日系ですか?

—— 私の父の両親は日本から、母の両親は韓国から来ました。私は3世です。現在でこそ珍しくはありませんが、当時は日系と韓国のコミュニティーがそれぞれ別れていたので、異なるコミュニティー間での結婚は珍しかったようです。日本に行ったら自分の同じ「キムラ」さんがたくさんいて驚きました。

 

HLC 日本のプリンス、秋篠宮様がTUTUVIのアロハシャツを着たことはご存知ですか?

—— はい。昨年、日系移民150周年のセレモニーでハワイに秋篠宮様がいらしていて、TUTUVIのアロハシャツを着てくださっていたようです。私もそのセレモニーに参加していましたがお姿は見られなかったので、後日知人がくれた連絡で初めて知りました。昨年の一番の事件で、とても光栄に思っています。

 

 

HLC 今後のプランについて教えてください。

—— 一年先くらいのことしか考えられませんが、プリントのデザインでも、洋服やインテリア、クッションカバーなどではなく半永久的な物を作っていきたいと考えています。例えば外壁のデコレーションなど、今までやったことのない物に挑戦したいですね。

 

HLC ありがとうございました。

 

【Profile】
ホノルル生まれ。TUTUVI主宰。1970年ごろよりデザインの勉強をはじめ、バティックを学び、フィジーに渡り2年間制作活動を行う。帰国後シルクスクリーンに着手し、1981年にオリジナルブランドTUTUVIを設立。自然の動植物やポリネシアの歴史、文化からインスピレーションを受けて生まれるデザインはハワイでも他に類を見ない独特なもので、高い評価を受けている。

トーチジンジャー 東京代官山 https://www.torchginger.jp/
 

【編集後記】
取材は「この木なんの木」で有名なモンキーポッドのあるモアナルア・ガーデンパークで行われました。コリーンさんのご自宅が近くよくいらっしゃるそうです。様々な経験を経て語られるコリーンさんのお話しは優しさと寛大さに溢れていました。これからも、まだまだ私たちを虜にするような素敵なデザインを期待しています。