【Aloha Interview Vol.95】ハレ・オハナ代表 坂本律子さん
- 2018/06/27

人気の連載コラム「Body Making for Hula」でおなじみの坂本律子さん。フラやハワイの文化を伝えると共に、姿勢や体の動きの基礎となるコア・コンディショニング(体を整えること)に着目。「フラのための体づくり」を考案し、多くのフラダンサーをサポートしています。そんな彼女に、体づくりの大切さ、フラやハワイの魅力をうかがいました。


HLC フラを続けてきた中で「体づくり」に着目された経緯を教えてください。

—— きっかけは体を壊したことです。フラやタヒチアンのコンペティションに向けて練習に励んでいた頃、踊っている時に転んで足を強くひねってしまったことがありました。満足に歩けない状態だったのですが、1週間後にコンペティションが迫っていたこともあり、痛み止めを服用して足を固め、踊り続けました。そうして踊り切った後、椎間板ヘルニアを発症して動けなくなってしまったのです。

 

HLC それは大変でしたね。

—— はい。まさか自分が体を壊すとは思っていなかったので、驚きました。これは体を基本的なところから整えていく必要があると考え、スポーツジムに通ったのですが、ただの筋トレのようで違和感があり、他に適したものをと探している時にコア・コンディショングに出会ったのです。

 

HLC それからコア・コンディショニングをマスターされ、トレーナーの資格を取られていますね。

—— フラを愛する1人として、無理をして踊ってしまう人の気持ちが分かるし、それでも踊り続けられることを知っています。しかしそうやって無理を重ねると結局は破綻してしまうことに。私は早めにその時が来ただけで、30年後に体を壊してしまう人もいると思います。そんな多くのフラダンサーたちの力になれればと思い、「フラのための体づくり」を考案し、指導しています。

 

 

HLC コア・コンディショニングを行うと、どう変わるのですか?

—— 自分の体を理解し、感じられるようになります。普段私たちは無意識に体を動かしています。手足がどこについていてどういう形をしているのか、何となくは理解していますが、つい、机の足に小指をぶつけてしまうこともありますよね。ということは、本当は小指の位置を把握していないということ。コア・コンディショニングを行い、自分の体のことが分かってくると意識がそこに向くようになり、思った通りに動かせるようになります。

 

HLC フラにはどう影響してくるのでしょう?

—— 皆さんがいつも先生に指摘されるのはどのようなことでしょうか。例えばステップがガクガクしている、ヒップモーションがぎこちないなど、毎回同じようなことを指摘されているかもしれません。でもどのように動かしたらよいか分からない、先生の言う通りに体を動かすことができないと感じていませんか?コア・コンディショニングを通して自分の体を理解すると、先生の言っている意味が分かり、徐々に思った通りに体を動かせるようになります。

 

HLC 普段のフラのレッスンに、コア・コンディショニングをどのように取り入れているのですか?

—— ハレ・オハナでは、準備運動の中にコア・コンディショニングを取り入れています。準備運動をきちんと行えば、自然に体が整っていくようになると生徒さんたちには伝えています。

 

 

HLC 話は変わりますが、先日までハワイ島に行っておられました。坂本さん流のハワイの楽しみ方を教えてください。

—— 今回はフラのレッスンとリトリートでハワイ島に2週間ほど滞在していました。ハワイ島ではいつもエアーB&Bを借りて暮らすように過ごしています。地元ならではのスーパーやファーマーズマーケットで食材を買い、自炊を楽しんでいます。特にハワイは果物がおいしいので、毎回たっぷりいただいていますよ。

 

 

HLC 坂本さんが感じるハワイの魅力とは?

—— ハワイに行くと、人の優しさを深く感じます。もともとハワイは大好きな場所。ハワイでフラに出会い、これまでの人生で何度もフラに助けられてきました。また、自分のクムフラを見ていると、人には限界がないということを感じます。夢があり、それに向けて頑張れば、その通りになれるということを、身をもって学びました。

 

HLC 今力を入れていることや夢がありましたら教えてください。

—— 私を乗り越えていってくれるダンサーを育てたいと思っています。ハレ・オハナで基礎を学んだダンサーがハワイのハーラウに入っても、現地のダンサーと遜色なく踊ってくれたらうれしいですね。なるべくたくさんの感覚を身につけてもらいたいと思っているので、生徒さん同士で教えあう機会を多く設け、色々掴んでもらえるようにしています。

 

HLC ありがとうございました。

 

【Profile】
さかもと・りつこ ハレ・オハナ代表。理学療法士。日本コア・コンディショニング協会認定マスタートレーナー及びひめトレ・インストラクター。「フラのための体づくり」を考案し、多くのフラダンサーをサポートしている。https://haleohana.jp/

連載コラム「Body Making for Hula」連載中>>

【編集後記】
フラを続けて13年になりますが、これまで腰や膝、股関節を壊して踊れなくなってしまうフラシスターをたくさん見てきました。フラは楽しい。つい無理をして踊ってしまうこともあります。決して「自分だけは体を壊すはずがない」ことはありません。ずっと踊り続けていけるように、基本となる体を整える努力をしよう、そしてこのことを多くのフラシスターとシェアしたいと思いました。