【Body Making for Hula】しなやかな体をつくる12ステップ Step9 胸を正しく開く
- 2018/03/18

Aloha! HLCスタッフのMACHAです。

人気の連載コラム「Body Making for Hula」。フラダンサーのために考えられた12のトレーニング法を、ハレ・オハナの坂本律子先生指導のもと、毎月1つずつご紹介していくコーナーです。

これまでの掲載記事はこちら↓
Step1 姿勢のチェック>>
Step2 インナーマッスルを働かせる>>
Step3 骨盤の前後の傾きを整える>>
Step4 頭の位置を整える>>
Step5 肩の高さを均等にする>>
Step6 体幹の左右差を改善する>>
Step7 股関節を安定させる>>
Step8 骨盤を支える筋肉を鍛える>>

今回は、胸を正しく開くエクササイズをご紹介します。

 

Step9 胸を正しく開く

「胸を開きましょう」「胸を張りましょう」と言われると、つい背中を反らして肩甲骨を寄せてしまいがちになります。しかし、肩甲骨を寄せる姿勢をとると、腕は上がりにくく、踊りづらくなることに。

本当の意味で、胸を開いた正しい姿勢をキープできるようにしましょう。

そのためには、胸郭(胸をとりまく骨格で、肋骨と背骨、胸骨で囲まれている部分)を正しく動かせるようになることが必要です。

次のエクササイズを行ってください。

 

【LEVEL1】呼吸により胸郭を動かす

1、椅子に座って骨盤をまっすぐに立て、手のひらをみぞおちと胸に当てる。

2、みぞおちの辺りは横に開くように、胸は上に広げるように意識をしながら息を吸い、ゆっくりと吐く。背骨の横にも空気が入るようなイメージで動かす。

 

【LEVEL2】運動により胸郭を動かす

1、椅子に座って骨盤をまっすぐに立て、手のひらをみぞおちと胸に当てる。

2、みぞおちを動かさずに胸を左右にひねる。肘の方に引っ張られるように動かすのがコツ。息を吐きながらひねり、息を吸いながら元に戻る。

 

【番外編(応用)】LEVEL1、LEVEL2を立って行う

※骨盤が動いていないか、しっかりと確認しながら行う。

 

以上の動作は、無理なくゆっくりと行うことが大切です。いずれも1セット5〜10回、1日に3セットを目安に行いましょう。

呼吸を頑張り過ぎると、ぼーっとしたり、手足が痺れてきたりすることがあります。その場合はすぐに運動をやめ、リラックスしてください。

 

いかがでしたでしょうか。

胸郭を動かすことで、胸を正しく開けるようになるだけでなく、胸郭が動くことで呼吸が深くなるため、疲れにくくもなります。

次回は美しいハンドモーションの基礎となる、肩甲骨の動かし方をご紹介します。

Mahalo!

 

監修:坂本律子
ハレ・オハナ代表。理学療法士。日本コア・コンディショニング協会認定マスタートレーナー及びひめトレ・インストラクター。「フラのための体づくり」を考案し、多くのフラダンサーをサポートしている。
https://haleohana.jp/

 

MACHA