【ハワイに住もう】火山やマンゴーに関するアレルギーはご存知?実はアレルギーの宝庫・ハワイ
- 2017/11/09


ハワイは楽園のイメージがありますが、実はアレルギーという、生活に深く関わる現実問題があることはご存知でしょうか?

ハワイ在住ライター・相原光さんが書く、第9回の『ハワイに住もう』はハワイのアレルギーがテーマ。アレルギーがある方は、訪れる際にも覚えておいていただきたいです。

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ハワイのアレルギー事情と、原因とは


ハワイは空気がきれいで住みやすいというイメージが強いと思いますが、実はアレルギーの宝庫! 鼻炎や花粉症など、様々なアレルギーに悩んでいる人がとても多いのです。

アレルギー症状から喘息を併発する場合も多く、ハワイでは大きな問題となっております。ハワイ州における喘息の発症率はなんと全米2位!0歳から17歳の子供の10.8パーセントが喘息と診断されているのです。

空気が澄んでいるかと思いきや、大気汚染が問題になっているとは、あまり知られていないのではないでしょうか?

ハワイにおけるアレルギーは、気候・風土といった環境に由来するものと、大気汚染に起因するものに大別できます。

ハワイは年間を通して気候が安定しているので、植生が豊富。熱帯の植物は種類がとても多く、花期も長いため、一年中花粉が飛散することになります。つまり、一年中花粉症のシーズンなのです。

また、湿度が高い地域ではイエダニやゴキブリが発生しやすく、アレルギーの原因となっております。乾燥しているエリアでは常時ホコリが飛散しているので、こちらもアレルギー源に。

アレルギーの原因として、カビの影響も見逃せません。涼しい気候の場合、カビが胞子を飛ばすのは5月から10月までの暖かい時期ですが、ハワイのような熱帯の気候となると一年中胞子が飛散しています。

カビの胞子を吸引すると、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、皮膚炎などを引き起こす場合があり、慢性化する可能性もあります。ハワイの生活は、開放的なアウトドアスタイルが主流なので、花粉やホコリなどを吸引しやすいと言えます。

 

ハワイ特有の大気汚染ヴォグ


ヴォグ」とは、「火山(volcano)」と「スモッグ(smog)」の合成語で、火山性の大気汚染のこと。キラウエア火山から発生する二酸化炭素や亜硫酸ガスが、霧と混じって発生する大気汚染です。

ハワイで大気汚染なんて、ちょっと意外ですが、キラウエアは「世界で最も活発な火山」と言われているだけあり、常時火山性ガスを噴出しているのです。

ハワイ火山国立公園は、有毒ガスのために入場を制限することもあり、妊婦や喘息の人、心臓や呼吸器に疾患がある人などに注意を促しています

ハワイ島で発生したヴォグは、風向きの影響で基本的に島の西側のコナ・コーストに流れ込みます。このため、コナ地区は慢性的にヴォグが浮遊しているのです。

風が強いとマウイ島やオアフ島までヴォグが流れることもあり、ひどい場合はカウアイ島に達することも。火山特有の焦げ臭いような臭いを感じることもあります。

ヴォグによるアレルギー症状には、頭痛や喉の痛み、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水などがあります。呼吸困難や喘息の発作を引き起こす場合もあるので、呼吸器に疾患がある人は十分な注意が必要です。

島の東側は比較的影響が少ないと言われていますが、風向きが変わると島の東側にもヴォグが流れ込みます。

私もオアフ島に住んでいたときは気にならなかったのですが、ハワイ島に引っ越してからはヴォグのせいでアレルギー症状が出るようになっていまいました。

住んでいるのは島の東側ですが、風向きが変わることは思ったよりも頻繁にあり、ヴォグが停滞することもあるのです。そうなると、くしゃみや鼻水が出て、日本のスギ花粉症のような状態になってしまいます。

アレルギー症状の対処法は、日本と同じ。医師の診断を受けて自分に合った治療を受けるのが理想ですが、「医者に行っているけれども症状が変わらない」という意見もよく耳にします。市販薬は日本と同じく種類豊富です。

 

マンゴーの花粉症


ハワイの花粉症として悪名高いのが、マンゴーの花粉。マンゴーの花が咲くのは、2月から5月ごろまで。この時期、花粉症に悩まされている人がけっこういます。

ハワイの住宅は開放的な作りが多く、日本のように密閉されていないし、野外で過ごす機会もなにかと多いので、花粉をシャットアウトするのは難しいのです。

日本では花粉症対策としてマスクを着用するのが当たり前ですが、アメリカではマスクをする習慣がありません。「マスク=感染症の患者」というイメージがあるので、マスク姿はかなり異様に見えてしまいます。

公共の場でのマスクの着用は控えた方が無難です。

ちなみに、マンゴーの「実」自体にもアレルギー反応を起こす場合があるので、食べたことがない人は少量から試した方がいいと思います。

 

猫にアレルギーが生じる場合も


ハワイ島ヒロに引っ越してからすぐに、我が家の猫のお腹の毛が薄くなってしまいました。獣医さんの診断によると、アレルギーの症状だろうとのこと。かゆいので自分で舐めすぎて毛が抜けてしまったようです。

ただし、アレルギーを引き起こしている物質については、可能性がありすぎるので、特定するのは難しいとのことでした。

それまで住んでいたホノルルに比べると、ヒロの環境はずいぶん異なります。家の周りは木々に囲まれていて植物の種類が多く、湿度が高いのでコケも繁殖していました。アレルギーにはカビなどの菌類や花粉が影響している可能性があります。

マメに掃除をするようにして様子をみていたところ、それ以上は悪化しなかったのですが、特効薬もないのでお腹の毛はやや薄い状態のままです。

環境が変わると、人間だけでなくペットにもアレルギーの症状が出ることがあるので、最初のうちはしっかりと様子を見た方が良いと思います。

 

相原光
ハワイ島在住フリーランスライター兼SUSHI屋のおかみ。群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年ハワイ移住後、ハワイの文化歴史や美容・健康・レストラン・スポーツ・ビジネス・音楽・アート・農業など、あらゆる分野で記事を執筆。ハワイの著名人へのインタビューは百名を越える。2012年に夫婦で持ち帰り寿司店をオープン。ライターとして活動しつつ、寿司屋のおかみとしても格闘中。

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