【ハワイに住もう】ハワイで感じる居心地のよさは、アジア人の多さから!?意外と知らない人口比率の現実
- 2017/10/09


多くの日本人が訪れるハワイ。私自身もすでに3回滞在しており、海外旅行経験が乏しい私にとっては、最もよく訪れる場所になっています。

日本とは全く違うロケーションなのに、無意識に感じる居心地のよさ……。なぜだろうと疑問に思っていたのですが、今回の相原さんが書いてくださったコラムを読んで、なんだか納得した気がします。

ハワイ在住ライター・相原光さんが書く、第8回の『ハワイに住もう』はハワイに住む人々がテーマ。日本の環境とは異なる、ハワイで暮らす人々の多様な人種にまつわる話です。

【ハワイに住もう】コラムはこちら>>

 

ハワイの居心地のよさの秘密とは


日本人に絶大な人気を誇るハワイ。なぜ日本人はこれほどハワイが好きなのでしょうか?理由はいろいろあると思いますが、「美しい景色とアロハスピリットに癒される」というイメージが強いのではないかと思います。

あまり指摘されないのですが、日本人にとってハワイが居心地がいい理由は、実はハワイに住んでいる人達の人種構成が大きく影響しています。ハワイというのは、アジア人が多い場所なのです。

 

ホノルルはアジアの首都


2010年度の国勢調査によると、アメリカ本土では白人が全人口の72.4%を占めるのに対して、アジア系はわずか4.8%。アジア系は完全なるマイノリティです。

これがハワイ州では、白人24.7%アジア系38.6%と、割合が大幅に逆転し、アジア系が占める割合のほうがはるかに高くなります。ハワイでは白人がマイノリティ。ホノルルは「アジアの首都」という異名もあるほどです。

白人以外の人種(アジア系・黒人・アメリカおよびアラスカ先住民・ハワイその他のパシフィック系)を合計すると、ハワイの人口の50%を超えます

上記の割合は、人口に占める割合を人種別に分類したもの。混血(2種以上の人種いわゆるハーフ)の人口は23.57%にのぼります。大雑把に言うと、アメリカ本土では10人に7人が白人ですが、ハワイでは10人に7人が「非白人」ということになります。

ハワイの人種構成の大きな特徴は、アジア人が多く、白人(ヒスパニックを含む)が少ないこと。また、混血の割合が多いのも特徴です。外国にいるにも関わらず、自分に似た外見の人が圧倒的に多いので、日本人は無意識的に居心地のよさを感じるのでしょう。

自分が異質ではないという安心感があるのです。

また、生活のあらゆるところにアジアの文化が入り込んでいるので、日本人には既視感がありなじみやすいとも言えます。

 

フィリピン系が日系を抜いて首位に!


上記の「アジア系」に分類された人種のうちわけは、下記のようになります。

フィリピン人 19%
日系 17.8%(※日系アメリカ人のこと)
中国人 5.3%
韓国人 2.3%
ベトナム人 0.9%

 

アジア系で圧倒的に多いのがフィリピン人。10年前は日系人の方が多かったのですが、とうとう日系人を抜いて首位となりました。この10年間でフィリピン人は15.7%の増加。一方、日系人は8.1%の減少。今後も日系人は減少が予想されています。

意外にも中国人・韓国人は少な目。以下は、ベトナム人・インド人・タイ人・ラオス人・台湾人・カンボジア人・インドネシア人と続きます。

 

島によって異なる人口構成


アジア人が圧倒的多数を占めるハワイ。とはいえ、これはハワイ州全体のこと。カウンティ別にみると、人口構成は微妙に異なります。ホノルル・カウンティ(オアフ島)は、アジア系43.9%に対して白人20.8%。アジア系の占める割合がとても高いのが特徴です。

ところが、ハワイ郡(ハワイ島)は、アジア系22.2%対白人33.7%で割合が逆転しています。マウイ郡(マウイ島・ラナイ島・モロカイ島)も同様で、アジア系28.8%対白人34.4%。カウアイ郡(カウアイ島・ニイハウ島)は、アジア系31.3%対白人33%でほぼ拮抗しています。

ハワイというと日本人はまずホノルルを思い浮かべると思いますが、アメリカ国内でハワイといえば「マウイ島」というイメージがあります。アメリカ人には、ホノルルよりもマウイ島の方が人気が高いのです。

この理由は一概には言えませんが、ホノルルはアジア人が多いので「自分の国なのに違和感がある」と感じる人がいるのは事実。逆に、アジア好きには人気がある渡航先でもあります。

住んでいる人の人種構成は、地域によっても大きく異なります。ハワイでも、日系人が多い地域、フィリピン人が多い地域、白人が多い地域など、はっきりとした住み分けが見られます。

 

ハワイアンって誰のこと?


ハワイアン(ハワイ人)というのは、ハワイにもともと住んでいた先住民のことで、ポリネシア人を祖先とする人を指します。

ハワイはもともとハワイアンだけが住んでいたわけですが、18世紀以降の植民地化によって、白人やアジア人などさまざまな人種・民族の人達が共生する場所になったわけです。

2010年の国勢調査では、自らをハワイの先住民(純血・混血問わず。その他のポリネシア系も含む)とみなしている人は355,816人。その中で自らを純血のハワイ先住民とみなしている人は135,422人。人口の9.96%を占めています。

もともとはハワイに住む全員がハワイアンだったわけですが、いまでは人口の僅か10%足らず。とはいえ、この割合は10年前に比べるとわずかに増えています。

ハワイアンの占める割合は、島によっても異なります。ハワイアンが占める割合が最も多いのはハワイ郡で12.15%。以下、マウイ郡10.4%、ホノルル市郡9.5%、カウアイ郡9%。

日本人は、ハワイアンとフィリピン人の見分けがつかない人が多いので気づかないかもしれませんが、ホノルルはハワイアンが少ない場所なのです。

※ローカル=基本的に、ハワイアン以外でハワイに生まれ育った人。ハワイで生まれていなくても、子供の頃にハワイに引っ越してきてハワイで育った人も含まれる。大人になってからハワイに移住した人は含まれない。

実際に「住む」となると、自分がマイノリティになってしまう場所は、居心地が悪い可能性があります。また、自分が日本人であるために引き起こしてしまう思わぬトラブルもあります。

ちなみに、沖縄から移民してきた人とその子孫は「オキナワン」と呼ばれ、日本人とは区別されています。日本人として認識すると大変失礼になる場合があるのでお気をつけください。

ハワイを訪れるにしても住むにしても、日本人はあくまでもアウトサイダーなので、先住のハワイアンにはくれぐれも敬意をお忘れなく。

【参考:“The State of Hawaii Date Book 2016”】

 

相原光
ハワイ島在住フリーランスライター兼SUSHI屋のおかみ。群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年ハワイ移住後、ハワイの文化歴史や美容・健康・レストラン・スポーツ・ビジネス・音楽・アート・農業など、あらゆる分野で記事を執筆。ハワイの著名人へのインタビューは百名を越える。2012年に夫婦で持ち帰り寿司店をオープン。ライターとして活動しつつ、寿司屋のおかみとしても格闘中。

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