【ハワイに住もう】旅行のときは意外と気づかない!?暮らすとわかるハワイの治安について
- 2017/04/09

写真:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

ハワイに住もう』コラムの第2回目のテーマは、ずばりハワイの治安事情。ハワイの治安が悪いという印象は鼻からなく、実際に私がハワイを訪れたときもまったく危険を感じなかったので、興味深いテーマ。

しかし、やっぱりハワイで暮らすということは、旅行で訪れることとはわけが違うもの。実際にハワイで暮らしている相原光さんだからこそ、知っているハワイの一面もあるのかもしれません!

【ハワイに住もう】第1回目のコラムはこちら>>
 

 

良いの? 悪いの? ハワイの治安事情

「ハワイは治安が良い」というイメージがありますが、実のところどうなのでしょう?FBIのデータに基づいて作成されたアメリカで最も安全な州ランキング2016によると、ハワイ州は28位

え、トップ10にも入っていないの?ちょっと意外なランキングですね。

「そもそも、治安の良し悪しって、どのように判断すれば良いの?」なんて方も多いはず。客観的に判断するには、犯罪の発生率種類を参照するのが一般的です。
【参考:ホノルル警察署のデータ

2014年と2015年を比べると、ホノルルの犯罪総合件数は2%の増加。内訳は、暴力犯罪合計が7%増加、窃盗犯罪合計が1%増加となっています。暴力犯罪の発生数が増えているものの、全米平均と比べると35%も低いことがわかります。しかし、窃盗犯罪は全米平均より25%も高い

殺人・レイプ・強盗などの暴力犯罪は少ないけれど、窃盗・車両盗難などの窃盗犯罪は多いのが特徴かもしれません。
 

 

ハワイで危険な場所は?

オアフ島の犯罪発生状況をチェックするのに便利なのがクライム・マッピング犯罪の種類発生状況日付過去のデータなどが簡単に検索できるようになっています。オアフ島の場合、ホノルルエリアに犯罪が集中して発生していることがわかります。人が多いところは犯罪も多いということのようです。

曜日別にみると、金曜日が圧倒的に多く、木・土・日曜と続きます。犯罪の種類は、窃盗が最多。一般的に、危険な場所といわれるのは、オフィス街のあるダウンタウンや、工場が集まるインダストリアル・エリア。どちらも日中は人が多いけれど、夜になると人がいなくなってしまう場所なので、特に注意が必要です。

ホームレスの増加に伴う犯罪も増えているので、ワイキキやダウンタウンなど、ホームレスが多いエリアは要注意です。

【参考:在ホノルル日本国総領事館の安全対策情報
 

 

ハワイの2大犯罪は窃盗と車両盗難

実際に住んでみた実感からいうと、とにかく盗難事件が多い!窃盗と車両盗難にあった知人・友人は数知れず。これは、ハワイの2大犯罪といっていいのでは?

窃盗の場合、空き巣の被害がとても多い。低層のアパートや戸建てに住む友人の多くが、空き巣の被害にあっています。オートロックがあっても、住民のあとについて行けば簡単に入れるし、屋上やベランダからも簡単に侵入できてしまうのです。住宅街は、昼間はひと気がなくなるので狙いやすいのでしょう。

戸建ての場合、ガレージに車があるかないかで、家にいるかどうかが分かってしまいます。長期間留守にしていたら、家の中のものが全部なくなっていたなんて話も!

日本の泥棒とちょっと違うなあと思うのが、その侵入の仕方。ワイキキのアパートに住んでいた時、隣の部屋に泥棒が入ったことがあったのですが、なんとドアがほとんど外れていました!木製のドアだと、無理やり蹴破ることもできてしまうんですよね。でも、日本ではここまで無茶な入り方はあまりしないのでは……。
 

 

盗む側と盗まれる側は欲しいモノの種類が違う

車両の盗難の場合、窓ガラスを割られて中のものを持っていかれるというのがよくあるケース。中には3回連続で車両盗難にあったという人もいました。でも、よくよく話を聞いてみると、車の中にいろんなモノを置きっぱなしにしていたそう。

盗む側と盗まれる側は、欲しいモノの種類が違います。「これは大丈夫」と思って置いていっても、大丈夫じゃない場合が多い。車にモノを置いておくのは、決して安全ではありません。トランクの中も安全ではないので、とにかく貴重品は車に残さない方がいい。小銭のために車上荒らしをする人もいるのです!

それから、「自転車は必ず盗まれる」といっても過言ではありません!マンションの駐輪場に置いておいても盗まれてしまいます。自転車を盗む人は、専用の道具を持っているので、少々の対策では意味がありません。部屋にスペースがあるなら、部屋に置くべし。
 

 

注意の仕方

写真:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

安全だと言われているエリアでも、犯罪に巻き込まれる可能性はあります。逆に危険だと言われているエリアでも問題なく生活できることもあります。治安の感じ方には個人差があるので、注意の仕方も人それぞれです。どこでも100%安全ということはなく、最終的には、すべて自己責任になります。

一番参考になるのは、親しい人の意見。親しい人は、価値観が近いので、治安の良し悪しの感じ方も近いはず。実際にハワイに住んでいる友人がいれば、気を付けた方がいいポイントもすぐにわかるのでは。なるべくたくさんの人の意見を聞いてみた方が良いと思います。

また、実際に住んでみると、危険なエリアはすぐにわかるようになるものです。慣れない間は、通常以上に気をつけることをオススメします。

<最低限気をつけたいこと>
・暗くなったら一人歩きをしない
・ひと気のないところに行かない
・人前でお金を出さない
・大金を持ち歩かない

 

 

相原光
ハワイ島在住フリーランスライター兼SUSHI屋のおかみ。群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年ハワイ移住後、ハワイの文化歴史や美容・健康・レストラン・スポーツ・ビジネス・音楽・アート・農業など、あらゆる分野で記事を執筆。ハワイの著名人へのインタビューは百名を越える。2012年に夫婦で持ち帰り寿司店をオープン。ライターとして活動しつつ、寿司屋のおかみとしても格闘中。

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