【ハワイに住もう】まずは住む場所探しから!やっぱり高い、ハワイの家賃事情
- 2017/03/09

写真:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

ハワイでの暮らし。それはハワイ好きの方なら、誰しもが一度は夢見るものではないでしょうか?あの爽やかな風と気持ちいい日光を年中浴びて、すぐ近くに海や山がある暮らし……。想像するだけでうっとりしますね。

しかし、ホントに暮らすとなると、きっと知らなかったことがたくさん起こるはず。今月から始まる『ハワイに住もう』コラムでは、ハワイ在住ライター・相原光さんによる、ハワイで暮らしているからこそ知っている情報を、毎月ご紹介いただきます。

ハワイでの暮らしを夢見ている人も、具体的に実現に向けて動き出している人も、勉強になるコラムになるはず!記念すべき第1回は、ハワイの賃貸事情についてです。

 

 

やっぱり高い!ハワイの賃貸物件


ハワイの賃貸物件は、とにかく高いのです!

物価が高く、賃貸物件が少ない上に、不動産価格の高騰のせいで売りに出される賃貸物件が増えているという状況なので、家賃は上昇傾向。1000ドル以下の物件を見つけるのは、はっきり言って至難の業。実際、引っ越しするたびに家賃相場が上がっていくのをヒシヒシと実感しております。

物件探しの前に、アメリカの不動産用語をちょっと解説。日本のいわゆる「マンション」は、「アパートメント」か「コンドミニアム(分譲)」と呼ばれています。アメリカで「マンション」というと「門から建物が見えないような大豪邸」のことになります。

間取りについては、「寝室(BR/Bed Room)の数+バスルーム(BA/Bath Room)の数」で表記されます。リビング・ダイニングスペースがあるのは前提となっているので、例えば「3BR/1BA」だったら、日本の3LDKに相当するわけです。日本のワンルームに相当するのは「ストゥディオ(Studio)」になります。

 


物件が最も多いホノルル・エリアの家賃相場は、Studioで1000ドル以上1BRで1500ドル以上シェアハウスでも1人600ドル以上はかかります。日本に比べると高いのでは? ただし、家賃の中に光熱費や駐車場代、インターネット料金が含まれていることもあります。

田舎に行くと、同じ金額でもっと広いスペースの物件があるというかんじです。例えば、ハワイ島ヒロでは、3BRの一軒家が1500ドルくらいから。ホノルル以外では、アパートは少なく、一軒家が圧倒的に多くなります。

できるだけ良い条件で安い物件を見つけたいものですが、安い物件にはたいてい理由があるものです。訳アリ物件というのは、「狭い・古い・危ない・不便」のどれか、もしくは複数に当てはまるものと考えてよいのではないかなと思います。

 

 

物件探しは、まず掲示板サイトをチェック


ハワイで物件を探す際、まずクレイグスリスト(クラシファイドサイト)で検索するのが一般的。このサイトは、世界最大規模の掲示板としてアメリカの生活で活用されています。掲載されている物件数が多く、個人・業者からの情報が混在しているのも特徴。地域や家賃、間取りを入力して簡単に検索できます。

ただし、このサイトでのやりとりはすべて自己責任になりますのでご注意を!

また、便利なクレイグスリストですが、近年詐欺物件が増えているので要注意! お得すぎる物件は、あやしい可能性大。「なんて好条件なんだろう!」と喜び勇んで問い合わせたところ、詐欺物件だったということが私自身何度かありました。物件を見る前にお金を振り込むよう指示されたら、間違いなく詐欺です。

 

【詐欺物件の特徴】
・家賃が相場よりも安すぎる。
・問い合わせると自動返信でメールが届く。
・物件のオーナーは、海外にいるので会うことができない。海外にいる理由は布教活動が多い。
・まずお金を振り込むよう指示される。

 

物件探しには、不動産業者の情報と、地元新聞の賃貸物件情報もあわせてチェックするというのが一般的です。日本語が通じる業者もたくさんありますよ

 

 

キッチンには冷蔵庫とコンロが標準装備

写真:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

賃貸物件の日本との違いといえば、冷蔵庫とコンロが基本的についているということ。ちなみに、ハワイのコンロはガスではなく電気が主流です。

都市部のアパートの室内には洗濯機が設置されてない物件が多く、建物内・外のコインランドリーを使うことになります。ワイキキなどでは、景観を損ねるという理由で、外に洗濯物を干せない物件も多いのです。

また、禁煙の物件が多く、ほとんどの物件はペット不可です。

気になる物件が見つかったら、コンタクトを取り内見へ。この手順は、地域によって若干異なります。申込書を提出して審査に通らないと内見できないという場合もあります。

ハワイで賃貸物件に入居する際、初期費用としてだいたい家賃の2か月分が必要になります。内訳は、セキュリティデポジット(敷金に相当)として1か月分の家賃、プラス翌月の家賃です。

 

 

物件選びの4つのポイント

写真:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Tor Johnson

【物件を選ぶ4つのポイント】
・家賃
・広さ(間取り)
・便利さ
・周辺の治安

 

よっぽど予算に余裕がない限り、すべてを満たすのはとても難しいかもしれません。どこを優先させるかを先に決めておくと、決断しやすくなると思います!

不動産業者の友人によると、数件見て決まらない人は、何件見ても決まらないという傾向があるのだとか。目安として、5件見て決まらないときは、予算と理想のバランスなど、「何かがおかしい」と思った方がよいとのこと。なるほど。

決断力を養う方法として、自分の条件の枠外のものも見ることを勧められました。自分の希望にあう物件だけを見ていると、数に限りがあるので決断できなくなってしまうのだそうです。自分の希望よりもちょっと高かったり、ちょっと不便だったりする物件を見ることで、判断力がついて、決断の助けになりますよ!

 

相原光
ハワイ島在住フリーランスライター兼SUSHI屋のおかみ。群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年ハワイ移住後、ハワイの文化歴史や美容・健康・レストラン・スポーツ・ビジネス・音楽・アート・農業など、あらゆる分野で記事を執筆。ハワイの著名人へのインタビューは百名を越える。2012年に夫婦で持ち帰り寿司店をオープン。ライターとして活動しつつ、寿司屋のおかみとしても格闘中。

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