【NO SURF, NO LIFE】サーフィンの聖地ノースショアのビッグウェーブと日本の意外な関係
- 2017/02/09

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サーフィンの聖地といえばハワイ。

ハワイが聖地とされる所以には、サーフィンの紀元がタヒチやハワイであったことや、ワイキキビーチにも銅像が掲げられているデューク・カハナモクの近代サーフィンへの貢献などなどいくつもの理由があります。

その中でもハワイが聖地とされる最大の理由の1つが、パイプラインを代表とした冬のノースショアに姿を現すビッグウェーブです。

そのハワイのビッグウェーブ、実は日本との深い関係があるのをご存知でしょうか?

 

波はどのようにして起きるのか?

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波が起こる原理は、大きく分けると2つあります。

ひとつは地球の周りを回っている月の引力に海水が引っ張られてできるゆがみによるもの。もうひとつは気圧の違いによる風の流れの影響を受けて波ができます。

特にサーフィンに適しているのは、遠方の低気圧により起こされた強風によって海面を吹き持ち上げられて、遠路はるばる岸に到達する「スウェル(ウネリ)」 によるものです。

沖からのスウェルが岸に近づき、浅くなった海底に当たると水は逃げ場所を失い、一気に海面で崩れます。これがいわゆる「波」と呼ばれるものです。

つまり、ビッグウェーブが作られるためには、遠方の海面に吹き付ける風が強いほどグランドスウェルと呼ばれる極上のスウェルが発生し、大きな波が生まれるのです。

 

日本の低気圧がノースの波を生み出す

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「常夏」がイメージのハワイですが、実は夏と冬の季節があり、訪れるシーズンによって波のある場所もちがってきます。その季節の移動と同じくして、夏の4〜9月の期間はサウスショア(南側)、冬の10〜3月の期間にはノースショア(北側)で波があがります。

ノースショアで波があがる期間日本は真冬の真っ最中。天気図を思い出していただくと、西高東低の気圧配置となりますね。シベリア側の高気圧から、北海道沖である太平洋側の低気圧に向かって強い風が吹き続けます。

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この長い間吹き続きた強い風が日本からハワイ、地球を約1/4周したスウェルとなり到達します。スウェルは、浅いところや島にさえぎられるとスピードは落ちるので波のサイズは上がらないのですが、日本からハワイの太平洋間では障害物が何もありません。

そして、いきなりハワイのノースショアにそのままの勢いでヒット!!!
世界で最も美しくパワフルで極上の波がブレイクするというわけです。

 

一方、夏のハワイの波は冬とは反対に南半球のニュージーランド付近で発達した低気圧から来る事が多いです。夏のハワイは冬のノースショアほど波が上がらないのは、途中にトンガ、フィージーやサモアといった島(障害物)があるためなのです。

 

日本とハワイのつながり

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ハワイは昔から日本人とは歴史的にも関係が深く、今でも多くの日本人が観光に行っているので、とても馴染み深いのですが、日本からはるばる大海原を越えてきたスウェルが、ハワイのビッグウェーブを生み出していることを考えると、それ以上に原始的な日本とハワイのつながりやロマンを感じませんか?

一年間連載を続けてきた「NO SURF, NO LIFE」は今回でいったんお休みとなります。

最後にパイプラインでの世界最高峰のサーフィン動画をご堪能ください。

 

 

TAMO