【Aloha Interview Vol.78】ジュエリーデザイナー/Amber Chesebroさん
- 2017/01/27

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個性的なフォルムでありながら、ファッションに取り入れるとしっくりくる『SALTYGIRL JEWELRY』のアクセサリー。それは、自然や海のモチーフからインスパイアされて丹念に作り出されたモノだからこそなのかもしれません。人々を魅了するブランドのデザイナー・Amber Chesebroさんに、アクセサリーへの想いやハワイの魅力について伺いました。


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HLC ジュエリー作りをはじめたきっかけは何ですか?

――物心ついたときから、ビーズで作り始めていました。母がよくマクラメ(※ミサンガのように編んで装飾する技法)で時計のバンド部分やバッグを作っていたので、その影響を強く受けたのだと思います。学生になる頃には、金属や宝石に興味を持ち、専門に学べる学校に進みました。ジュエリーは洋服よりも“自己表現”をするものとして魅力的で、大好きです。

 

HLC ハワイの良さはどんなところにあると思いますか?

――本物の自然を感じられる場所に、ハワイの良さを感じます。いくつかあるけれど、ひとつはマノアでよく行くドックパーク。木の根が隆起していたり、緑色の鳥がやってきたり、リアルな自然をダイレクトに感じられます。もうひとつはノースショア。ホワイトビーチで美しいシェルが取れたりと、ワイキキとは全然違う豊かな自然を感じられます。

また、ノースショアでは、その場に行くと癒されるような、ヒーリングのパワーがある気がしますね。だからノースショアに行くと、家に帰ってくるときにはリフレッシュして元気になっています。そんな特別なエネルギー(マナ)こそ、ハワイの良さだと思っています。

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HLC 『SALTYGIRL JEWELRY』はインパクトのあるフォルムが印象的ですが、どういったときにデザインのインスピレーションを受けますか?

――ビーチでリラックスしているときや、ハイキングしているとき、何か驚くようなユニークなもの(貝殻や木の種など)に出会ったときなどに、アイデアが生まれて、クリエイティブな気持ちが活性化されます。なので、じっくり机に向かってアイデア生み出すことはなくて、普段から自然をじっくり観察して、アイデアを探していますね。

例えば、何か「これだ!」と思うオブジェクトが見つかったら、自分がどこに一番魅力を感じているか、色なのか、カタチなのかを考えて、コアな部分を引き出していきます。そしてその魅力を自分なりのカタチに変えていく。だから、よりクリエイティブで普通のジュエリーとは違うものが生まれるのだと思っています。

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HLC アンバーさんの丁寧で繊細な作りが素敵です。アクセサリーを作る際に、気をつけている点はどんなところでしょうか?

――一つ目は、自分が身に着けたいと思うかどうかですね。やっぱり自分が身に着けたいと思うものを作りたいです。二つ目は、身に着けたときに着け心地がいいものどうか。三つ目は、アクセサリーをはずして置いたときに、ひとつの完成されたアートになっているかどうか。内側も外側も、前側も後側もひとつのアートとして完成されたものになっているかどうか気を付けています。そう学校から教わりましたから(笑)。

学校の先生からは「前側が美しいのは当たり前。後側も同じぐらい美しくないといけない。後側を見たときに汚いとガッカリする。だから前側も後側もまとめてひとつのアートなんだよ」と教わりました。その教わったことを自分のブランドにも取り入れ、どこを見てもちゃんとクオリティが保たれた、一つのアートになっていることを大切にしています。

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HLC アクセサリー制作の際は、どの工程が一番好きですか?

――やっぱり、デザインのスケッチからサンプルを作るまでの過程が一番好きです。一度出来上がってしまうとモノの生産を繰り返すだけになってしまうので、新しいコレクションを作るために、スケッチからサンプルを作るまでの部分はチャレンジでもある。「これをどうやってカタチにしようか」と考える挑戦、ですね。

インスピレーションを受けて、スケッチしてサンプルを仕上げる時間は、自分の中をクリエイトさせて、新しい自分自身を発見する瞬間でもあります。チャレンジしているときは興奮して朝早くアトリエに行き、遅くまで作業しています。たまに眠れなくなるときもあります。でもクリエイティブを感じるときが一番楽しいですね。
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HLC 今後作っていきたいアイテムや夢は何ですか?

――夢はすごくいっぱいあります。まずは少しずつ自分のジュエリーが、日本やアメリカ本土、カリブ海地域、オーストラリアなどにも広がっていけばいいなと思っています。マスプロデュースは考えていなくて、あくまでハンドメイドのジュエリーなので、必ず自分が携わっている状態をキープしたいですね。“アトリエアーティスト”として続けていくことが将来の夢です。

あともう少し自分の時間をとって、もっと色々な所に旅行して、たくさんのインスピレーションを浴びたいです。今、ジェムストーン(宝石)にとてもはまっているので、これからはジェムストーンをもっと使っていきたいですね。最近、石からたくさんインスピレーションを受けています。

 

HLC 日本のHLC会員の皆様へのメッセージをお願いします。

――ハワイに来た観光客の方が、ワイキキビーチで靴を履いている姿を度々見ます。ビーチに来たら靴は脱いで、砂浜や海を裸足でぜひ歩いてみてください。もっとハワイとのつながりを感じられると思います。また、ハワイにはワイキキやアラモアナだけではなく、様々な側面があります。

私の作っている宝石にも、カットによってたくさんの面が生み出されるように、ハワイにもジャングルがあったり、砂漠があったり、ビッグアイランドに行ったら雪が降っていたり……。そんな、色んな側面があります。そういうところで自然を感じて、ハワイの良さを感じてもらえたらいいなと思いますね。

 

HLC ありがとうございました。

 

【profile】
ジュエリーデザイナー/Amber Chesebro
ホノルル在住のジュエリーデザイナー。アメリカ東海岸の小さな漁村で育ち、潮溜まりで遊ぶ幼少時代を過ごす。子供の頃よりジュエリー制作に興味を持ち、美のハーバードと称されるロードアイランド・スクール・オブ・デザインでメタルスミスを専攻。卒業後ハワイへ移住し、自身のジュエリーブランドをスタート。ホノルルのアートスクールで教鞭も取ったことのある本格派ジュエリーデザイナーとして活躍中。
http://saltygirljewelry.com

【編集後記】
「SALTYGIRL JEWELRY」とは、自然が大好きで、海で遊んで、潮が付いても気にしない女の子が付けていそうなジュエリー、という意味が込められています。アンバーさんはまさにそのイメージガールのように、自然を愛し、動物を愛し、その愛情がそのままジュエリーにも込められているのだな、と感じました。日本に戻り「SALTYGIRL JEWELRY」のピアスを身に着けると、ハワイとつながっている気分が味わえるのは、彼女の想いがたくさん込められているからでしょう。

 

NATSU