【Aloha Interview Vol.77】ポリネシアン・ボヤージング・ソサエティー/ミキ・トミタさん
- 2016/12/27

伝統航海術を通して感じる  地球とのハーモニー古代、ポリネシアの人々は、優れた海洋術を駆使してハワイへたどり着きました。その航海術を利用して世界中を旅しているカヌー ホクレア号。2007年、日本へやってきたのも記憶に新しいところです。彼らが航海を通して世界に伝えようとしていることを、クルーの1人、ミキ・トミタさんにうかがいました。


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HLC ポリネシアン・ボヤージング・ソサエティー(以下PVS)の活動内容について教えてください。

――PVSは、伝統的な航海術を復活させるための目的で1973年に設立されました。ネイティブハワイアンは紀元300~1300年にポリネシアからカヌーでやって来たと伝わりますが、それは計画の上ではなく、たまたま流れ着いたのだと思われています。そうではなく、彼らは優れた海洋民族で、ヨーロッパの人たちが航海に出るより前に、とても長い距離を自由自在に行き来していました。そのことを証明するために1975年にホクレア号を製作。コンパスなどの近代航海技術を一切使わず、波を見たり、風を読んだり、鳥の鳴き声を聞いたりと五感を使ったナビゲーションで世界航海に出たのです。

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航海では様々な地域を訪れ、各寄港地ではそこに住むローカルの人々と、自然に関する情報交換をしています。情報交換の内容は、主に自分たちの祖先が自然とどのようにつき合ってきたのかということ。私たちは航海を通じて学んだことを彼らに伝え、彼らからは自然に対する独自の鋭いセンスを学んでいます。

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HLC この活動を通して伝えたいこととは?

――伝統的な方法で航海をしていると、五感で自然を感じるスキルを学ぶことができます。すると、自然に対して感謝の気持ちが芽生え、自然をより大切にしようと思うようになります。私たちが生きられるのは、自然があるからこそ。自然を感じること、地球と共に生活をするということは、現代においてもとても大切なことだということを伝えていきたいのです。

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HLC 今後はどのようなことを予定されていますか。

――2014年にハワイを出発したホクレア号は、オーストラリアや南アフリカ、南アメリカ、ブラジル、キューバ、カナダを経て2017年にハワイに戻ってきます。航海名は、MALAMA HONUA(マーラマ・ホヌア/地球を守ろう)。この航海が終わった後も、引き続き世界を旅し、地球環境に優しく、よりよい世界にしていくための情報交換を続けていく予定です。また、この伝統航海術は、実は14~20世紀の間忘れられていました。再び途絶えてしまわないよう、世界中の人たちへ伝統航海術の啓蒙活動を積極的に行っていきたいと考えています。

HLC ありがとうございました。

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【Polynesian Voyaging Society】
伝統航海術を継承するため、ポリネシアン航海の芸術性と科学的見解に理解を得るための啓蒙活動を行っている。次世代を担う青少年やコミュニティーに、自然や文化に敬意をはらう重要性を教育することを使命としている。
https://www.hokulea.com/

【Aloha Re-Born Project】
ハワイ・ライフスタイル・クラブでは、美しい大地や海を次世代まで守るための自然の再生活動を行い、自然を学ぶ「Aloha Re-Born Project」を行っています。
本プロジェクトのユニフォームである「Aloha Re-Born Tshirt」と「ハワイ手帳2017」の売り上げの一部は、星や波、鳥の動きを観察しながらハワイへ渡ったポリネシアンの伝統技術を研究し、その技術を持続維持できる地球に守るための国際活動を行うPolynesian Voyaging Societyに寄付させていただきます。
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